みなさま、GW、いかがお過ごしでしょうか?
「何の宣言も出ていないGWは3年ぶり!」
などと報道されていますけど…
我が家は、刹那君は休日も「なんちゃら講座」があるとかで帰省せず、ぽやんちゃんは今日、8時から20時の模試で1日中いません。
(本来2日かかる共通テスト模試を1日で終わらせようとすると、こんなブラックなスケジュールになるんですよね。明日は普通に登校日なんですが…体力が心配です)
庭師も飛び飛びで仕事があるので、今年も遠出はできませんね~。
と、いうことで…。
私は本を読んだり映画を観たり、セミナーをZoomで受けたりしています。
(イメージです)
『生き物が大人になるまでまで』(稲垣栄洋)
刹那君の受験と引っ越しで、自分の中のありとあらゆるものを output しすぎたのでしょうか…。
最近、
え?
Blog?
書くことなんて、なーんにもないわ_(:3 」∠)_。
ていう感じなのです。
枯渇感があって本でも映画でも学びでも、ありとあらゆる input の必要性を感じてますσ(^_^;)。
そこで、久しぶりに、最近読んだ本のご紹介をしたいと思います。
仕事の関係で読んだ、『生き物が大人になるまで』(稲垣栄洋)です。
中学・高校受験頻出作品ということからもわかるように、読みやすい平易な文章で書かれていますが、内容は、なかなか奥が深いです。
ありとあらゆる生き物の成長のしかた、子育てのしかたなどから、命を見つめています。
例えば、
ゴリラは子どもが小さいうちは母親のもとで育つが、少し大きくなると、母親たちは父親であるボスのところに子どもを置いていくようになり、さながら幼稚園のように父親の周りで子ども達が戯れて過ごす。
母親は自分の子がいちばんかわいいので、ひいきも出やすいが、群れのボスでのある父親は群れの秩序のもとに公平に接するので、子ども達は母親(甘え)と父親(社会性)の間を行ったり来たりしながら大人になる。
(ざっくり要約:By ママン)
なんてことが書いてあります。
なるほど…母親に甘え、父親のもとで社会のルールを学ぶのですね。
他にも、
哺乳動物の子どもは可愛く生まれるようになっているし、子どもがかわいいとか、守りたいという感情は本能にプログラミングされているけれども、子育ての方法は、本能には何もプログラムされていない。それは、親が子どもに教えるべき「生きる術」は、時代や環境によって、また、子どもによって変わるからである。
よって、哺乳動物の子育ては自分が学習してきた(そのように育てられた)、「知能」(経験とも言い換えられる)によってなされる。「知能」による子育ては、判断を誤ったりうまくいかなかったりするリスクを常に負っているが、それでも哺乳動物は「教え方は変化する」という戦略を選んだ。
(ざっくり要約:By ママン)
なんてことも書いてありました。
進化の過程で、「知能」を「戦略として」選んできた、なんて、興味深いですよね~。
そして、人間(ヒト)という生き物は、他の哺乳動物と比べても、子育て期間が異様に長いということを再認識させられます。
自炊する刹那
ママン城からも、ついこの間、刹那君が巣立ちましたが、19年間共に暮らしたわけですから、およそ20年。
ほかの動物と比べると、やっぱり人間の子育て期間は長いですよねσ(^_^;)。
GWは帰省しない刹那君。
ご飯はどうしてるのかしら(゜-゜)?
と思い、LINEしてみました。
昨日は、鶏胸肉を醤油とみりんで味付けして焼いたそうです。
出来合いのサバ味噌を買ってきて、ご飯は自分で炊いて食べた日もあったそう…。
「もうちょっと野菜や果物も…。」
なんて言いたくなりますが…まぁまぁ、初めての一人暮らし・初めての自炊にしては、頑張ってる方ではないでしょうかσ(^_^;)。
刹那君は、野菜も汁物(というか、お出汁(^▽^;))も好きなので、黙っていてもそのうち食べるでしょうし。
せっかく自分で考えていろいろ挑戦してみている時期なので、やる気を削がないよう、何も言わずに見守ることにします。
何か食事を作ってみようと思い立ち、何を食べよう、どこで買おう、必要な調味料は…などと考えて買いに行き、あれこれ試行錯誤しながら鶏胸肉を焼いている様子を想像するだけで…
…あら、おかしいわね、涙が出ちゃう(/ _ ; )。
何でしょうか、この涙は。
単なる寂しさではありません。
もちろん、不憫だと思っているわけでもありません。
むしろ誇らしい。
説明が難しいですが、強いて言うならば、
あぁ、成長したなぁ。
今まさに、成長してるなぁ。
大人になろうとしてるんだなぁ。
そんな感慨深い涙、とでも言いましょうか…。
「今日は何食べたの?」
「トリムネ。」
「えっ?トリムネ?料理できたの?」
「醤油とみりんで。焼いただけ。」
「すごいじゃーん!」
「あとサバ味噌も買ってきて、ごはん炊いた。」
「青魚、体にいいよね。いいチョイスだね!」
「まぁ、こんなもんでしょ。」
こんなそっけない、短いLINEのやりとりでしたが、なんだかとても感慨深かったです…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)…。
ご紹介した本に戻りますが、いろんな生き物の「大人になるまで」の過程を知ると、1人の人間が「大人になる」ということを、新しく捉え直すことができます。
「生き物が大人になる」ということは、当たり前のようでいて、実は奇跡なのだと感じることができるというか…。
1人の人間が大人になるまでの長い年月の歴史や、親をはじめとして関わってきたすべての人たちの想いや努力に敬意を表し、誰も粗雑に扱われてはならないという気持ちになります。
受験生だけでなく、大人にも読んでいただきたい本です。
GWの読書に、いかがでしょうか(*^_^*)。
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