ママンの書斎から

アラフォーママンの考えごとや読書記録

「母親は座標原点である」

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今週末は、久しぶりに誰も出かけない週末だったので、家族とのリアル生活を優先し、ネットからはちょっと離れたい気分でした。

 

そして、それぞれに過ごす家族の傍ら、私はゆったりと読書したくて、ずっと本を読んでいました。

今回読んだのは、黒川伊保子さんの『母脳』です。

 

 

 

母親は座標原点である

 

脳科学者(人口知能AIのエンジニア)である著者が、ご自身の子育てを例に出しながら、脳科学の知識をフルに活用した子育てを語った本です。

 

黒川さんの育児は、理系の知識をフル活用しながらも、ものすごく情緒的で、息子さんへの愛がダダ洩れしていました(^▽^;)。

 

息子さんも、「母も惚れるいい男」と黒川さんがおっしゃるだけあって、とても魅力的な男性に成長されているようですよ(*^-^*)。

 

個人的には、「母親は座標原点である」という言葉が響きました。

 

距離感を測りながら育つ男性脳は、脳の中に羅針盤のようなものを持っている。羅針盤の針が、常に北極を指すように、男子の脳にも極座標原点がある。その原点との距離を常に測りながら、彼らは荒野を走り回る。

最初の、そして一生の原点が「母」なのである。

 

公園で、幼い息子さんが自分から離れて遊べないと悩むお母さんに、黒川さんがおっしゃったアドバイス。

 

「お母さんは、動かないで。表情も、ゆったりと微笑んだまま、変えないでね」

 

「男の子は、母親を原点にして、そこからの距離を測りながら、世界を広げていくの。原点がふらふらしたら、距離感が狂って、不安で動けないわ」

 

母親がブレずに、安定したトーンで存在していることって、大事なんですね。

 

 子育てにゼロリスクはありえない

 

脳は、何かが得意なら、何かが不得意という特性を持っているそうです。

男性脳と女性脳では、得意・不得意が違います。

12歳までと、13歳以降でも、脳の機能は変わるそう。

生まれたばかりの赤ちゃんは、世界中の言語を聞き分けることができるけれど、情報が多すぎると母語を獲得できないため、だんだんと母語の音韻だけを聞き分けるようになり、他の言語を理解する部分は捨てていくのだとか。

 

この点に鑑みて、英語の早期教育について黒川さんのお考えをまとめられているのが、この本です ↓ 。

数年前の高校入試の問題にも採用されていました。一読の価値あり、と思います。

 

 

何かを取ったら、何かを捨てて行くのが脳。 

子育ても同じで、あれもこれもというわけにはいかないから、もうそこは、親の知識と感性と経験を総動員して判断し、良いと思うものを与え、良くないと思うものは遠ざけるしかない、というようなことをおっしゃっています。 

でも、何を選んで何を捨てても、脳はそれを受けて、その後を切り拓いていくから大丈夫なんですって!

これは心強い朗報ですね!

 

女の子は4才にして完成している 

 

黒川さんは一人息子さんを育てられたようなので、女の子に対する言及は少ないのですが、こんなことが書いてありました。

 

4歳になれば、女の子は大人の女性と同じ。ここからは、頭ごなしに何かを決めつけるような口は利かないほうがいい。女友達を遇するように、娘を遇するとうまくいく。

「「これ、食べなさい」ではなく、「これ、食べない?」のように。

出掛ける時も、いきなり「帽子かぶって」じゃなく、「買い物に行こうと思うの。帽子かぶる?」のように。

 

確かに、うちの娘は寡黙だけれど、メンズたちよりも、はるかに私の良き理解者でいてくれるので、私も娘に話しかけるときは、相談とか提案のような口調になることが多いです。いつのまにか、そうなっていましたね。

 

「子どもの母」を卒業するとき

 

中学校の卒業式の翌日、黒川さんの息子さんは、自転車で100キロの旅に出ます。

心配のあまり、「行かないで」と言いたかったけれど、「男の母たるもの、ここは一世一代の正念場だ」と、腹をくくり、「行かないで」を飲み込んだ黒川さん。

その母の気持ちを察してか、母の肩をぽんぽんと叩いて家を出た、15歳の息子さん。

 

あのとき、私は覚悟を決めたのだ。息子はもう、私だけのものじゃない。息子は、息子自身のものであり、世界の一部なのだと。男とは、いのちを懸けて、何かを拓く性なのだもの、いつまでも私の翼の中に隠しておくことはできない。

春まだ浅い日の早朝、息子の中学校の卒業式の翌日に、私は「子どもの母」を卒業した。

 

 あぁ、もう(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)。

 

「子どもの母」卒業その後

 

この見送りの朝、息子さんを「戦場へ送るような」気持ちになり、

 

玄関にへたり込んで、体育座りをして、声を上げて泣いてしまった。

 

という黒川さんのその後ですが…。

 

現在の息子さんには、母である黒川さんよりもずっと安定した情緒でありながら、息子さんをうんと頼りにして生きている可愛いお嫁さんがいるそうで、

 

それはそれは、あまりに見事な座標原点ぶりで、あっぱれである。私は、喜んで、座標原点を譲るよ。

 

だそうです(´艸`*)。

 

未来のお嫁さんとも、こんな良い関係性を築けたなら、可愛い娘が1人増えるようなもの。

男の子をお持ちのお母さんには、希望が持てるお話、ですよね。

 

「脳」って面白そう

 

この『母脳』という本は、脳科学の専門書というよりは、脳科学者、黒川伊保子さんの子育てを綴ったエッセイという趣です。

冒頭にも書きましたが、黒川さんはバリバリのリケジョでありながら、とても情緒的な語り口で、ご自身の子育てを振り返っていらっしゃいます。

 

冷静沈着、理性的なイメージの脳科学者が、しょっちゅう泣いたり感動したりしながら子育てをした、それが「母脳」のなせる業だったとするなら、「脳」って面白い。「母脳」って面白そう。もっと知りたい!と思いました。

 

話題になった『妻のトリセツ』も、まだ読んでいないので、読みたくなりました(*^-^*)。

 

 

 

 

母の祈りは届く 

 

最後に、ヒトの脳は遠隔地の脳と同調することがある、ということについて。

「100匹目の猿」現象(芋を洗って食べる猿が100匹を超えると、遠隔地でも猿の芋洗いが起きるという現象)もそういうことなのかな、と思いますが、以心伝心が起こる時、40Hzの整数倍の周波数で二つの脳の脳波が同調する、ということが認められているそうです。よくわからないけどσ(^_^;)。

母と子の強い絆においては、その同調がより起こりやすいだろうというのが、黒川さんのお考えです。

 

だから黒川さんもは、息子さんが危険な冒険に出るときは、息子さんの脳が落ち着いて、事故を起こさないでいられるように、穏やかな平常心を保つ努力をされているそうです。

 

案じたり、くよくよしたりはしない。そんな思念が届いて、彼の集中力にゆらぎを生じさせては危ないから。

 

冒険に送り出したら、男の母は、安寧に暮らさなければならない。安寧に暮らし、その脳波で、息子を守ってあげるのだ。

(太赤字は私ママンによるものです)

 

はぁ~!

これには感じ入りました!

これが、「祈りは届く」ということなのかも!

母の不安は、かえって毒になりますね。

 

このことは、息子の海外研修や、娘の受験の時に、肝に銘じます!

 

 

長くなってしまいましたが、脳科学の知識もさることながら、子育ての先輩として、いいロールモデルを見させていただいたようで、満足の読書でした(*^-^*)。

 

 

 

 

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