ママンの書斎から

ミドフォーママンの考えごとなど

「心配」は「呪縛」になりかねない

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大事に思う相手であればこそ、「心配」はついて回ります。

 

私は心配性なたちなので、子どもの登下校に始まり、友達と約束して遊びに行くようなときも、あれこれ心配してしまいます。

でも、私は、自分が親からされた経験から、子どもには親の心配をあまり見せない方がいいと思っています(危険に対する対策は取った上で、の話ですが)。

 

私の親も心配性な人たちです。そのおかけで回避できた危険もあるので、必ずしも心配性が悪いこととは思いません。

でも、とにかく心配が態度に出るので、心配されているこちらとしては、不安になるし、それが呪縛となって身動きが取れないようなことが多々あるのです。

 

 

例えば、私が何か新しいことに挑戦しようとすると、

「……大丈夫なの……?危ないんじゃない……?」

と始まります。

心配してくれるのはありがたいのですが、できれば、

「いいね!楽しんで!きっとうまくいくよ!」

と、言ってほしい。心の中で心配していたとしてもです。

 

 

社会人になって、お給料を貯めて、初めて海外旅行に友達と行ったときは、めずらしく反対しないなと思っていたら、帰ってきたあとで、

「よかった、無事に帰って来て……。心配してたんだよ。」

と言われ、それまで感じていた、

「自分で稼いだお金で、海外へ行ってこれた!」

という達成感や自信に水をさされたような思いがしました。

心配はありがたいけれど、できれば、

「楽しんでこれてよかったね!自分のお金で海外旅行するなんて、大人になったねえ~。」

などと、プラスの面について言及してほしかった……。

 

 

私の子どもたちについても、祖父母の立場から、あれこれと心配は尽きないようで。

 

 

子どもたちが小学生のとき、運動会前に風邪が流行って、ひやひやしながら日々を過ごしていた年がありました。

運動会の朝、熱など出すこともなく当日を迎えられたことに安堵していたところで、子どもがちょっとくしゃみをしました。

一瞬、

「えっ、ここへ来て風邪か?」

と不安がよぎりましたが、

「いやいや、くしゃみの1つや2つ、風邪とは限らない。ホコリかもしれないし、花粉かもしれないし。大丈夫、元気元気!」

と自分に言い聞かせ、子どもたちには敢えて何も言いませんでした。ところが、その時近くにいた私の父が、

「大丈夫?風邪ひいたんじゃない?熱があるんじゃない?」

と、子どもを不安にさせることを言ったので、カチンときた私は

「なんでそういうこと言うの?そうじゃなきゃいいなってみんな思ってるときに!もうちょっと考えてから喋ってよ!」

と怒ってしまい、それに対して父も

「心配してるのにそんなに責めることはないだろう!」

となって、私と父が険悪ムードになってしまいました。そして、その年の運動会は、別々に観ることになってしまいました(お弁当の時間など、子どもたちも一緒の時間は一緒に過ごしましたが)。

 

心配するのが親の仕事という言葉もあるくらいですから、親に子どもを心配するなというのは無理な話です。祖父母であっても、かわいい孫を心配するなとは言いません。でも、子どもを不安にさせないためには、あえて自分の心配を表に出さないようにして、プラスのメッセージで送り出したほうがいいと思います。

 

先日も、私の親が、子どもたちの登下校が心配、息子の志望校の決め方がどうのこうの……と、あれこれ言うので、

「言われなくても、親ですから、私もいろいろ考えてます!」

というイライラを押さえつつ話をしていたものの、親も年を取ったのか、意固地になって引かないところがあり、口論に発展しそうになりました。

その場に娘や息子は居なかったので、当事者の居ないところで祖父母と母親が口論したところで子どもたちのためにはならない……と思い、それ以上話をするのはやめました。

 

私は、親だから子どもたちのことが心配。

私の親も、祖父母だから孫のことが心配。

でも、私の親は、孫への心配を前面に出すことで、親の私の不安をあおっていることに気づかない。

私が「自分の今のやり方でいいのか?」と不安になると、子どもたちにもそれが伝わり、子どもたちも不安になる……。

この負のスパイラルを生み出すだけなので、心配はしてもいいけど、心の中にしまっといてくれ!

と、思うのであります……。

 

 

心配って、負のエネルギーだそうですね。

そして、そのエネルギーは強くて、ずっと心配にとらわれていると、物事が本当にそのようになってしまうのだそうです。

 

愛情のつもりが、「心配」という負のエネルギーで子どもをがんじがらめにしていないか、気を付けないとな、と思います。

 

「大丈夫、あなたはできる!」

 

と、子どもを信じて、背中を押してやれる親でありたいと思います。

 

 

 

 

 

 

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