ママンの書斎から

ミドフォーママンの考えごとなど

塗り絵の効用

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昨日、娘が一心不乱に何か描いていたので、文化祭に出す美術部の作品か何かだろうと思って、そっとしておきました。

 

しばらくして、

 

「作品なの?」

 

と声をかけると、

 

「いや?…塗り絵_φ( ̄ー ̄ )。」

 

 

……塗り絵かいな(^▽^;)!

 

 

 

娘の塗り絵

 

定期テストも終わったし、昨日はバレエもお休みの日だったので、宿題を終えた後は暇だったようです。

 

でも、暇だとも何とも言わず、1人でおもむろに塗り絵を出してきて、平安王朝の十二単を精巧に塗りあげているあたり、なんとも娘らしいというか何というか(^_^;)。

 

 

バレエの発表会が近づいてきて、疲れや緊張もあるのだと思います。

 

そんな自分を落ち着かせるために選んだ方法が、手近なゲームや友達と遊びに行くことなどではなく、1人で黙々と塗り絵をすることだったということに、娘らしさを感じるとともに、塗り絵が自分の気分を落ち着けるということを知っているんだな、と、どこかホッとしました。

 

その後、娘は気分が乗ったのか、おひめさまも塗っていました。世界と日本のおひめさま。ドレスや着物などを塗るのを、静かに楽しんでいましたよ。

 

 

 

バレエの塗り絵もあって、こちらはチュチュやティアラを塗るのに熱中(^_^;)。

 

バレリーナのぬり絵

バレリーナのぬり絵

 

 

 

どんだけ塗るんだよ、というくらい塗りまくって、気が済んだら昼寝_(:3 」∠)_。

何はともあれ、ストレス発散になったようで、良かったです。

 

私の塗り絵

 

私も小さい頃、よく塗り絵で遊んでいました。

女の子の髪の毛の塗り方に凝って、ところどころハイライトを入れたり、何も塗らない白い部分を残して光の当たっているところを表現したり、茶色の髪にするのにも、こげ茶、茶、黄土色など、何色も使って立体的に見えるように工夫したりするのが好きでした。

 

大学時代には、同じように地方から上京して一人暮らしをしている部活友達と、書店で塗り絵を大量に買い込み、どちらかの部屋にお泊まりして、夜な夜な塗り絵にいそしむ、なんていうこともやっていました。

ラクロス部に疲れていたのか、はたまた2人して変人だったのか(^_^;)。

 

でも、妙に塗り絵をやりたくなるときって、ありませんか?

(え?ない?)

 

私は、子どもが産まれてからも塗り絵は時々買っていて、その残りがまだ家にあります。

 

塗り絵の効用

 

子どもたちが小さい頃は、雨や発熱などで外で遊べない時、よく塗り絵をしました。

 

塗り方にも性別や性格が出るというか、息子は、男の子だからか、豪快に、ダイナミックに塗りました。とにかく好きな色を好きな場所にガーッと。色鉛筆を動かす方向などには無頓着。多少はみ出ても、全然気にしない( ̄▽ ̄)。

 

一方、娘は、女の子の髪の毛の流れる方向を意識して色鉛筆を動かしたり、洋服に模様を入れたり、先に輪郭を縁取ってから中を塗ったり、そういうこだわりが見られました。

  

数年前から、「大人の塗り絵」など、ブームなのか、とてもたくさんの塗り絵本が出版されていますよね。

 

塗り絵の良いところは、情緒が安定することだと思います。

私は美術やアートの専門的な知識はありませんが、「色を塗る」という行為が、ワクワクや落ち着きをもたらす、ということは、経験からわかります。

 

 

前職で、高校生に漢詩を教える機会がありました。

漢詩などというものには全く興味のない、むしろアレルギー反応を示す、ガタイの大きな、高校生男子たち。

 

孟浩燃の「春暁」を読んで、

 

「ざっくり言うと、春の眠りは心地よくて、夜が明けたのにも気づかなかった。そういえば昨夜は雨風の音がしていたけど、咲き誇っていた庭の花は、どれほど散ってしまっただろう……(注・訳については諸説あります)っていうような意味だよ。」

 

と説明しても、

 

「あ(*゚▽゚*)?」

 

という反応でしたσ(^_^;)。

 

そこで、

 

「その場面を絵に描いてみようか。想像してみて〜。作者の今居る場所はどこ~?庭はどうなってるの~?花びら、落ちてるかしらね~?」

 

などと促すも、

 

「うぇ〜、めんどくせぇ〜( ̄◇ ̄;)!」

 

と、案の定、拒否反応。

 

しかし、色鉛筆が配られ、1人が描き始めると、チラホラと描き始める子が増えてきます。それで合っているかどうかは置いておいて、とりあえず孟浩然らしき人物(笑)が横たわっている構図_(:3 」∠)_(だいたいみんなそう描く)を描き上げると、最後には、みんな色塗りに夢中にφ(..)。

かつてないほどの集中力で塗り絵に没頭するデカい学ラン男子たち(大きな体を小さく丸めて、ちっちゃく描いた花びらをピンクで塗っていたりする)の姿には、思わず笑ってしまったものでした。

 

場面のイメージが自分なりに明確になったことで、その後の漢詩への食いつきも良くなりましたし、何より、いかつかった顔つきが穏やかに( ̄∇ ̄)。

塗り絵の効用を改めて感じた出来事でした。

 

 

最近見かけるようになった、曼荼羅の塗り絵なども、純粋に色塗りを楽しむということのほかに、精神を落ち着かせる、とか、癒しという効用も、期待できるのでしょうね。

 

 

 

数学の塗り絵なんてものまであるのですね。

 

 

そんなわけで、ちょっとまた塗り絵をやりたくなっている私です。

実際は忙しくて、あまり時間をかけてはできないのですが、どんな塗り絵をやろうかな〜(*゚▽゚*)と考えるだけで、ワクワクしてきます。

 

 

 

 

 

 

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