うちの娘は、あまり自分を前に出しません。過去記事でも触れましたが、そのことで先生から注意を受けることもあります。
小さい頃は、お兄ちゃんよりも強かったのに(笑)、何故今こんなにおとなしいのか、私にもわからないのです。
もしかして、私の接し方が、何かこう、自己主張できない雰囲気を作り出しているのか?と悩んだりもします。
でも、話を向ければ喋りますし、内言(思っていること)もあるんだなという感じです。
思春期だし、そんな時期なのかなと、あまり気にしないようにはしているのですが……。
そんな娘の、数少ない自己主張エピソードに、
「肉食動物事件」
があります(笑)。
幼稚園の頃のことです。
参観日で幼稚園へ行った時、先生から
「このあいだの話、〇〇ちゃん(娘)から聞きましたか?」
と聞かれ、
「え?このあいだの話とは?何も聞いてませんけど……」
と、何かあったのかと不安になって聞いたところ、次のようなことがあったというのです。
ある日、班を作って、自分達の班の名前を決めるということをやっていたそうです。テーマは「どうぶつ」で。
娘の班は、男の子3人と女の子2人で、その日は、たまたまもう1人の女の子がお休みしてしまったので、女の子は娘1人だったそうで……
……当然、話し合いの主導権は男の子たちが握り、いかにも強そうなライオンだの、ワシだのサメだのという意見が出て、男の子3人は、あーでもないこーでもないと議論を戦わせていて……娘はじっと黙っているばかりだったので、先生が、
「女の子の考えも聞いてみようか」
と助け船を出そうとしたそのとき、娘はいきなり机を握りこぶしでダン!と叩き、
「……だから肉食動物は嫌いだって言ってるでしょっっっ!!!」
と叫んだというのです(笑)。
男の子たちはポカンとし、先生はお腹をかかえて笑ったと……
「いやー、◯◯ちゃん(娘)の自己主張、素晴らしかったですよ!」
と笑い涙を流しながらお褒めいただきました(苦笑)。
男の子たち、さぞかしびっくりしたことでしょうね。
親の私もびっくりしましたから(汗)。
それで、班の名前は結局何に決まったかというと、
「ホッキョクグマグループ」。
……思いっきり肉食動物じゃねえか‼
そこは良かったのか、娘‼
かわいい草食動物のウサギちゃんか何かを提案したかったんじゃないのか?
あとで聞いても、またまた煮え切らない娘に戻ってしまっていて、結局どうしたかったのか、わからずじまいでした……。
何が彼女に握りこぶしで机を叩かせたのか?
そこまでして主張したかった
「肉食動物は嫌い」
を、あっさりと引っ込め、
「ホッキョクグマ」
を甘んじて?許容した、その意図は何であったか?
今もって、よくわからない娘……
この先も、じっくりと観察を続けてみたいと思います(笑)。