ママンの書斎から

アラフォーママンの考えごとや読書記録

地域内の温度差

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先日、子どもたちの運動会がありました。それに先立ち、運動会のポスターを地域内の公民館やお店などに掲示していただきました。ここまでは、よくある話なんですが……。

 

子どもたちの学校では、美術部がポスターの絵を描き、生徒会が手分けして掲示してくれるお店を探してお願いしに行くということになっていて、息子も、生徒会として掲示のお願いに何件か回りました。

 

生徒会の活動が終わってから回ると、もう夜になっていて、

「担当者が帰ってしまって、今日はもういないから出直して。」

というようなことを言われて門前払いをくらい、翌日、放課後の活動を途中抜けして担当者のいる時間帯に再度出向き、やっと掲示してもらえたのです。

 

地域の子どもたちの運動会のポスターくらい、担当者が居ようが居まいが二つ返事でオーケーしてくれてもよさそうなものですが、田舎とはいえ最近は融通がきかないものだなあ、などと、苦労する息子を見て不憫に思っていました。

 

でも、掲示のお願いの時以上に傷ついたのは、回収する時でした。

 

掲示のお願いをするとき、

「運動会が終わってから数日中にポスターを回収に来ますので、よろしくお願いします。」

と言っていたのです。

 

ところが、あるお店にポスター回収に伺ったところ、

「廃棄しましたけど。」

と言われたというのです。

 

え!?

 

息子は、しばし絶句してしまったようです。

私もそれを聞いて絶句しました。

 

 

子どもたちが一生懸命作ったものを、運動会が終わったからといって、勝手に廃棄したということに驚いてしまいました。

「あとで回収に来ます。」

と言っていたにもかかわらず、です。

 

こういうことって、普通なのでしょうか?

私は、ポスター掲示をお願いされるお店側の立場になったことがないのでよくわかりませんが、運動会のポスターって、そんなに邪魔になりますかね?運動会が終わって、掲示を外したとしても、回収に来るまでの数日、バックヤードに置いておいてもたいして邪魔にはならないと思うのですが……。

 

 

もしかしたら、悪気はなくて、スタッフ間の連絡が行き届いていなくて、あとで回収に来るということが周知されていなかったのかもしれません。

 

でも、もし私がそのお店のスタッフなら、

「勝手に廃棄していいのかなあ……。」

というためらいが生じるはず、と思うのです。回収に来ることを知らないとしても、「子どもたちが一生懸命作ったもののようだし、一応ラミネート加工もしてある立派なやつだし、確認してから廃棄したほうがいいかな。」

と、思うんじゃないかと。

今年度の日付やスローガンが入ってしまっているので、来年度も使いまわすということはできないのですが、それにしたって、「廃棄するか否か」は、お店側が決めることではないと思うのですが……。

でも、そこをなんのためらいもなくさっさと捨て、回収に来た子どもに

「廃棄しましたけど。」

と、切って捨てるような言い方をする……迷惑だったなら申し訳ないですが、子どもの気持ちを傷つけると思わないのかな……と、そのお店の対応にビックリしてしまいました。

 

 

驚いて二の句が継げなかった息子は、とりあえず掲示のお礼だけを述べて帰って来て、翌日学校の先生に報告したところ、

「まあ、しかたないな(苦笑)。」

と言われたとのこと。

学校側としても、苦笑いするしかなかったのでしょう。

 

 

うーん。

私は親だから、子どもたちのがんばりを、地域の人達にももう少し大事にしてもらいたい、応援してもらいたいと思いますが、世の中の大人全部がそういう気持ちでいるのではないんだな、ということを痛感しました。

「応援されて当然」

と思っていてはいけないんだな、と。

 

ただ、この地域は、お祭りなどの地域の行事で、小中学生の協力をかなり得ているのです。いや、小中学生の協力がないと、地域の行事が回らないと言った方が正しいです。

「こき使うときだけ、こき使っておいて。」

と言うと言葉は悪いですが、もう少し、

「普段地域のためにも頑張ってくれている子どもたちを応援しよう。」

という気持ちでいてくれたら、「勝手に廃棄」という結果にはならなかったのではないかな、と思うのです。

 

もちろん、他にポスターを掲示してくださったところでは、掲示の段階から二つ返事でオーケーしてくださったり、回収の時にも、

「ご苦労様でした。」

などと言って返してくださったお店もありましたので、すべてがそうだというわけではありません。

 

お店によって、だいぶ対応が違ったな、という印象でした。。

 

 

以前、小学校の子供会の活動をしていたときに、とある行事で使うため、学校の校歌の歌詞を模造紙に大きく書いたことがあったのですが、私が半日を要して書いたその模造紙を、行事終了後に、 

「これ、もう要らないわよね。」

と言って、私の目の前でクシャクシャ~と丸めてポイっと捨てた方が居ましたが、その時の傷ついた気持ちを思い出してしまいました。

 

捨てるにしても、作った側に配慮した捨て方というものがあると思います。

 

 

まあ、息子には、

「こういうこともあるよ……。みんながみんな、自分と同じ温度でものを考えているわけではない、ということを学んだね。」

と言うしかなかったのですが、社会の冷たさ(厳しさ?無関心さ?)の洗礼を受けたと思うしかないですね。

 

よく、

「学校と家庭と地域と、三者一丸となって子どもたちを育てよう!」

と、言われますが、地域の活動の多いこんな田舎の地域でも、人によって子どもへの関わりかたには温度差があるな、と感じた出来事でした。