『大草原の小さな家』という海外のドラマがありますよね。
私が子どものころ、田舎で民放も少ないテレビ事情の中、毎週土曜だか日曜だかの夕方18時から、NHKで放送されていました。
土日の夕方なんて、子どもにとっては何にも面白くない番組しかやっていないので、なんとなく毎週観ていました。
アメリカの開拓時代をたくましく生きた、インガルス一家のお話で、次女ローラの視点から描かれています。当時のアメリカの衣食住や文化がわかるし、学校の雰囲気もわかります。
学校は地域に一つで、先生も一人。生徒の年齢はさまざまですが、みんな一つの教室で学びます。先生が、それぞれの生徒の習熟度に合わせて、異なる課題を与えていたという感じでしょうか。。
ローラは、きょうだい達のなかではお転婆で、数々の事件を起こすので、子どものころは、ローラのやることが面白くて観ていたという感じでした。
でも、自分が母親になってからというもの、ローラよりも、ローラの母さん、キャロラインに興味をひかれるようになりました。
キャロラインは、開拓時代の厳しい環境を強くたくましく生きました。聡明で、もともとは学校の先生をしていたことがあります(ドラマの中では、臨時で再び教壇に立つというエピソードがあります)。
そして、主婦としても優秀で、料理も上手だし、家族の洋服を自分で縫うこともできます。
さらには、母親としても素敵で、意地悪なネリーの母さんに嫌味を言われたとき、にっこりと嫌味を返してやり込めたりもします(笑)。
すんげー!ママンの小競り合いにも勝てるのか!!!
大尊敬(笑)!
意地悪ママンに嫌味を言われてもじっと我慢するキャロラインだったら、ここまでキュンとはしませんが、知性とユーモアで、意地悪を蹴散らすなんて、憧れるわ~!
そして、キャロラインの娘、ローラ。
彼女は、幼いころはお転婆だったけれど、大人になると、とても聡明でたくましい女性になります。ローラも主婦であり教師であり、母親でした。晩年は作家でもありました。
時に働きすぎて果樹園で倒れたりもしてましたが、家の中はいつもピカピカに磨き上げ、夜は生徒の答案を採点しています。そして、幼いころの茶目っ気も健在という、スーパーママンなのです。
『赤毛のアン』のアンもまた、主婦であり母であり教師であり作家であったという女性ですね。アンは、キャロラインやローラとは違って、フィクションの人物ではありますが、私が興味をひかれる女性の一人です。子ども時代のハチャメチャなアンばかりが有名ですが、教師だった時代もありますし、作品の終盤では、優しく聡明なお母さんです。
どうも私は、
「主婦であり母であり教育に携わり、ものを書いたりもしつつ、茶目っ気やらユーモア精神やらも持っている女性」
という存在に、惹かれてしまうようです(笑)。
「知性をもってママンを生きている人」
とでもいうのでしょうか。そんな女性に憧れているんですね。
今は亡くなってしまいましたが、絵本作家でガーデニングでもよく知られていた、
ターシャ・テューダーさんが、ご著書『思うとおりに歩めばいいのよ』の中で、次のように述べていらっしゃいます。
「主婦だから学問ができないなんてことはないわ。ジャムを煮ながらシェークスピアを読むことだってできます。」
なんて素敵なママンなんでしょう!んもう、拍手です👏👏👏!!!!!
- 作者: ターシャテューダー,Tasha Tudor,Richard W. Brown,食野雅子,リチャード・W.ブラウン
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子どもに
「本を読みましょう」
ということは簡単だけれど、言っただけでは読みません(苦笑)。
まずはママンが本を読もう。そう思わせてくれる、先輩ママンたちです。