ママンの書斎から

ミドフォーママンの考えごとなど

夏の課題図書

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最近、仕事がたてこんで、ほぼ引きこもりで家から出ない生活をしていました。

 

でも今日、スーパーへ買い物に出たついでにフラフラと書店へ入ってみました。

 

すると、夏休みの課題図書が並んでいました。

……そうか……もう、そんな季節か……。

 

夏休みは読書感想文もあるんでした……。

いつもなら、夏休みに入る前に、ちょうど今くらいから夏休みに読む本を探し、読み始め、夏休みまでには読み終わり、夏休みは感想文を書くだけ、という状態にしていました。これは別にやる気があるからなわけではなく、そうしないと夏休み中に感想文が書き終わらないからです(苦笑)。

 

例年この時期に課題図書はチェックしているのに、今年は、手術だ親知らずだと別のことに気を取られ、自分自身もなんだか活字拒否モードに入っていて、課題図書のことなど、すっかり忘れていました。

 

今日偶然書店に入ってみる気になったのは、

「そろそろ準備しなさい。」

というお知らせでしょうか……(笑)?

 

 

うちの子達はもう二人とも中学生になっているのですが、中学生対象の本はあまり種類がなく、内容も、感想文が書きやすいとは言えないようなものばかりで、ウーンと悩んで決められませんでした。

 

最近の課題図書は、イマイチ感想が書きにくいものが多くなったように感じます。戦争の話や、命の大切さを訴える話、盲導犬など動物から学ぶもの、そういうものが減って、友情ものや部活もの、そして、これといった山場がなく、淡々とした日常を書き綴ったような作品が多くなりました。エピソードが漫然としていて、自分の体験にひきつけて感想を書くということが難しくなったと感じています。ありきたりな感想文は求められなくなったということでしょうか。

 

心をゆさぶられる作品というよりは、

「あー、そういうこと、あるかもねー。」

という緩い共感を呼ぶようなストーリーが多いと思います。

 

でもそういうのって、読みやすいけれども感想文にするとなると5枚は書けない。どんなにふくらましても3枚が限度です(笑)。

 

感想文は意味がないとか言われますが、良い本に出会ってきちんと書けば、感想を深く掘り下げて自分の血肉とすることができると思いますし、これから必要とされる小論文や記述のトレーニングとしても有効と考え、手抜きをしないで書かせるようにしてきました(付き合うこちらも頭から湯気が出るほど消耗しますが)。

 

子どもたちにずっと書かせてわかってきたことは、やはり、文章をある程度の量を書くには、心をゆさぶられていないと書けないということです。書きたいことが沸々としていないと、書けない。逆に、想いがあれば量はあっという間です(量が書ければ、あとは整理するだけ)。だから、本を選ぶ段階がとても大事なんですよね。書く時間よりも、本を選ぶ段階に時間をかけた方が、結果的に早く仕上がると思います。

 

作品のストーリーに心を動かされるか、そして、そのストーリーを読んだときに、

「自分もこういうことがあった。」

と、自分の体験が思い浮かぶかどうか

 

自分の体験が思い浮かばない本で無理やり書こうとすると、何時間唸ってもあらすじの羅列にしかならない、ということです(笑)。

 

でも、子どもの心にどんな本がヒットするか、見極めるのは結構大変です。

本の内容も全部読んでみるわけにはいかないので、Amazonさんの口コミを参考にしたり、kindleでサンプルを読んでみたりして内容を把握し、子どもの興味とマッチしそうなものを探してみます。もっとも、もう娘は自分で本を選べますので、この方法は今は息子にしか適用ではありませんが(笑)。

 

 

感想文とは関係なく、自分の読書として読む本なら、どんどん好きなものを読ませます。娘は、一冊読むと、同じシリーズの本、同じ作家の別の本、というように、本が本を呼ぶ状態となり、今読んでいる本がありながら、次に読みたい本が決まってくるという循環の中に居ます。最近は藤本ひとみさんのシリーズにはまっているようです。

 

KZ’ Deep File いつの日か伝説になる

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KZ’ Deep File 桜坂は罪をかかえる

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KZ’Deep File 青い真珠は知っている

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息子は、ストーリーを追う本が苦手ですが、数学の文章題で手こずったりしているうちに、読解力がないと数学もできなくなると実感し、最近は少しずつでも読んだ方がいいと感じている様子。こういうタイミングを逃さず、面白いと思える本に出逢わせてやりたいですよね。

 

感想文には向かないかもしれないけれど、今年の課題図書の中に、息子に読ませてみたい本が1冊ありました。数学には抵抗のない息子にはぴったりだと思います。伝記の要素もありますし、取っ掛かりやすいかな。

 

円周率の謎を追う 江戸の天才数学者・関孝和の挑戦

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でも、今年の夏休みは、我が家は手術の夏休みです。じっくり本を読む環境にあるかどうか……。

でもでも、感想文も宿題のはずだし、popコンクールに出すpopも描かなければならないとか……。

やはり本は何冊か用意しないといけません。

まあ、課題図書にこだわらなくても、図書館で借りてきたりしてもいいんですけどね。

 

この間の模試の現代文の素材が結構良かったので、続きを読んでごらんと言って読ませてみると、一度模試で少し読んでいるので取っ掛かりやすいかなあ、なんて思ったりします。

 

書店に並んだ、ツヤツヤしてきれいな課題図書を眺めていたら、子どもの頃、新しい本を買ってもらった時の嬉しい気持ちを思い出しました。

 

活字拒否状態から抜け出す兆し?……だといいな(笑)。

 

 

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