とてもつらいことがあった時、止まってしまった自分の心とは裏腹に、朝が来て夜が来て…良くも悪くも日常がやってきてしまうことを、みなさんはどんなふうに感じますか?
私は、否が応でも日常が回っていくことが煩わしく感じるときもあれば、逆に、普段通りの日常のルーティンに救われるような気持ちになることもあります。
桜の便りも届き始めた今日この頃ですが、今年の春は、ウキウキ気分というよりは、ちょっと立ち止まって、じっと自分の心と向き合っているような、そんな春です。
内観のツールとしての家事
家事は日常のルーティンの最たるものですが、単調な作業を繰り返している時、昔の失敗や後悔していることなどを、ぐるぐると思い出していることがあります。
今は亡きターシャさんも、家事の最中に嫌なことを考え続けていることがあったそうです。
↑ かなり前の記事なので、Blogのいろんな仕様が今とは違いますが、面倒くさいので直さないでそのまま載せておきます(^_^;)。
ターシャさんは、自分が昔の嫌なことを考え続けていると気づいたら、すぐにスイレンの花を思い出すして、嫌なことを考え続けるのをやめるようにしている、とのことでした。
考えてもどうしようもないことに意識を向けるのをやめて、好きなものや綺麗なものなど、自分の心が明るくなることに意識を向けるようにされていたのですね。
私も、よく昔の嫌なことを反芻してしまうんですよね(*´Д`)。
その嫌なことは、たった1回起こっただけなのに、何年経っても自分で何度も反芻してしまうことによって、何度も何度も勝手に傷ついていることになります。
良くない癖ですね~(;'∀')。
何度も過去の嫌なことを思い出すのは、それだけ傷が深かったということなのだと思いますが、自分で意識を明るい方へ切り替えて、それ以上無駄に自分を傷つけないようにすることは、とても大事なことだと思います。
そのトレーニングになるのだとしたら、家事も立派な内観のツールなんですよね。
ビブリオマンシー
私がターシャさんの本でそうだったように、何気なく読んだ本の中に、ハッと気づきが得られる言葉を見つけることがあります。
そして、同じ本を読んでも、その時によって、心に響く箇所が違うことは、どなたも経験がおありなのではないでしょうか。
そういった意味でも、本は、頼もしい内観の相棒ですね。
パッと開いたページにある言葉が、その人に気づきをもたらすメッセージであることを、ビブリオマンシーと言うそうです。
ビブリオマンシーは「書物占い」とも訳されますが、「占い」というよりは「内観のツール」と言ったほうが、私にはしっくりきます。
どんな本でも気づきは得られますが、ビブリオマンシーを意識して作られた本もあります。
石井ゆかりさんの「鳥の本」シリーズは、普通に最初から読むこともできますし、パッと開いたページの言葉を読むだけでも良い、という本です。
挿絵も絵本のようでとても可愛らしいので、私は仕事や家事の合間に、気の向くままに読んで癒されています。
オラクルカード
最近の私が、内観のツールとして新たに注目しているものの中に、オラクルカードという、おみくじのようなカードがあります。
ビブリオマンシーと同じように、シャッフルしたカードの中から1枚、あるいは数枚引いたとき、今のあなたに必要なメッセージのカードが出ますよ、というもの。
よく、タロットカードのような占いの道具だと思われることがあるようですが、オラクルカードは未来を占うものではなく、自分の心を知るための道具だそうです。
出てきたカードのメッセージに対し、「当たっている!」と思うにしろ「当たってない!」と思うにしろ、そのカードを見て自分がどう感じたか、何を思ったか。
それがあなたの本心ですよ、というスタンスのもののようです。
それに加えて、私がオラクルカードに興味を持ったのには、アートワークが素晴らしいという点も大きいのです。
例えばですね、コレット・バロン・リードさんによる、動物たちのカードデッキ。
動物達の絵だけでも素敵ですが、動物たちをコラージュでデコレーションしてあるんですよね。
動物達への愛情を感じます。
カナリアちゃんが王冠を被ってルルル~♪と歌ってたりとか、牛さんが頭に花輪をのっけてたりとか、サイさんの首?胴体?にはピンクのお花のレイ?がかかってたりするんですのよ〜(*゚▽゚*)!
これがもう、ツボでして(*≧∀≦*)!
キャワユ~(*´▽`*)!
特に、私は動物を見ると台詞が浮かんじゃうタチなので(^_^;)、
※「台詞をつける楽しみ」シリーズは、先日15回めになりました。
絵を見ているだけで、とても楽しい気分になるのです。
オラクルカードは、内観のきっかけとなるカードなので、タロットカードなどの占いのカードとは違って、怖いカードや恐ろしげなメッセージが出ないようになっているのも、安心なところです。
いろんなアーティストさんがとても魅力的なカードをたくさん出されているので、コレクターになる人もいるそうですが、その気持ちがわかるほどに美しいカードがたくさんあります。
レベッカ・キャンベルさんはコラージュを駆使したカードを作られる方ですが、光を感じるアートワークが好きなんですよね~。
コラージュ系の他にも、コロナ禍による外出自粛の生活の中でも、ステイホームしながら美術館に行った気分になれるような絵画系もあるし、絵本の世界に入ったような優しい気分になれるイラスト系まで、種類がとても豊富です。
ブロガーさん達は、みなさん「書く」ことによって自分の気持ちや考えを整理したり、「読む」ことによって、共感したり、自分とは異なる考え方に触れたり…と、内観、内省が生活の中に自然と組み込まれている方々ばかりだと思います。
ツールに頼らなくても自然と内観できていらっしゃる方ばかりだと思いますが、内観がただただ「反省」になったりすると苦しいので、こんな楽しい「内観のきっかけアイテム」があっても良いのかなと思い、ご紹介させていただきました。
すでに知っていたという方は、どうぞ読み流してくださいませ(^_^;)。
高校生のいる暮らし
本と共にある暮らし