ママ広場さんに、2記事連続で寄稿させていただきました。
今日は、そのうちの前編のご紹介です。
JKママンのオーディション
突然ですが、みなさんは、「オーディション」を受けたことがありますか?
私は高校生の時に、受けた経験があります。
えぇ、アイドルになろうと思いましてね( ̄▽ ̄)。
…嘘です、ごめんなさいm(__)m。
吹奏楽部で、コンクールメンバー選抜のオーディションがあったのです。
人数が多い部活だったので(100人超え)、全員はステージに上がることができなかったんですよね(MAX50人編成)。
コンクールメンバーは、3年生優先とかそういう忖度は一切なくて、完全なる実力主義で、指揮者の方(外部から招聘)が選びました。
だから、3年生で最後のコンクールでもステージに乗れない人もいれば、1年生でもソロパートを持ってステージに上がる人もいたのです。
部員1人ひとりにドラマがあって、悲喜こもごもでした。
幸い私はステージ組に入れたのですが、いろんな人のいろんな涙を見たので、残念な思いをした部員の分まで頑張ろうと思ったのを覚えています。
刹那君のオーディション
我が家の子ども達のオーディションは、刹那君、ぽやんちゃんとも、6年生の時に初めて経験しました。
学校の鼓笛隊の、リコーダー以外の楽器や、カラーガードや指揮者など楽器以外のポジションを選抜するためのオーディションでした。
刹那君は、5年生まででリコーダーは卒業して、6年生ではスネアドラムをやってみたいと言い出しました。
トランペットなどの金管楽器は、ほとんど経験者の子が受かるので、刹那君、楽器系は未経験なのにパーカッションなんて大丈夫かなと、私は心配で。゚(゚´Д`゚)゚。
その時のことをママ広場さんに書かせていただいています。
朝錬・昼錬・放課後錬と、たくさん練習して臨みましたが、オーディション本番では、刹那君が苦手な先生が審査員席から手元をジーッと見ていたとかで、緊張MAXな状態に陥った刹那君は、間違えたり手が止まったりしてしまったそうなのです。
「うまくいかなかった…_| ̄|○…。」
と、うなだれて帰ってきた刹那君。
やっぱり結果は、残念なことになりました。
憧れの楽器が他の子に渡り、落ち込む刹那君を見ているのは、私も辛かったです(T ^ T)。
他の楽器のオーディションで敗れた子のママさんと、
「私達も辛いけど、今、私達がかける言葉が大事なんだよね。」
と励まし合い、刹那君には、
「オーディションは実力勝負だから、勝つ人がいれば負ける人もいる。精一杯やっての結果ならしょうがない。5年生までと同じリコーダーでも、6年生は隊列の先頭や要の位置で、隊形移動を引っ張る責任があるでしょう。ボーッとしてても人の動きについていけばよかったこれまでとは全然違うリコーダーなんだからね!全体のために絶対になくてはならないリコーダーだよ*\(^o^)/*!」
というようなことを言って、励ましました。
刹那君にとっては、負けた悔しさを抱えたまま、希望ではないリコーダーをやり遂げることは、試練だったと思います。
でも、無事に最後までやり遂げて、最後に、リコーダーを胸に当ててお客さんから拍手をもらう刹那君を見たときには、私は誇らしくて、泣けました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)。
挫折が大人のマインドへと導く
最近の子育てでは、「自己肯定感を育むことが大」とか「褒めて育てよう」というようなことが、よく言われます。
それは間違っていないと思います。
でも私は、子どもの頃の「自分は何でもできる」というような万能感が一度打ち砕かれるような経験も、成長段階のどこかで必要だと思うのです。
「負ける経験」によって、人の痛みがわかるようになりますし、「自分にもできないことがある」「精一杯頑張っても、自分より優れた人がいる」という現実を受け入れていく訓練になります。
その気づきは、「自分より優れた人を認め、リスペクトし、その上で謙虚に努力する」という大人のマインドへと導いてくれると思うのです。
大人になっても、子どもの頃の幼い万能感を捨てきれず、自分より優れた人を認めたがらないような人には、なってほしくない。
人生の重大な局面において「自分はできる」と自分を信じることと、「自分は何でもできて、誰よりも優れている」と自分を過大評価することとは全く違うので、自分を過大評価して他人を認めないような大人には、なってほしくないんですよね。
客観的に自分を理解して、他の人を素直にリスペクトしてほしい。
そういう意味で、「負ける経験」は、人生を豊かにしてくれる宝だと思います。
正直、負けるよりは勝った方が、見守る親も消耗しません。
でも、負けた時は成長のチャンスなのです。
刹那君も、オーディションで挫折を経験したけれど、その後も、中学高校と、部活や勉強で何度も「負ける」経験をしてきました。
その度に泣いたり怒ったり…まぁ〜、大変でしたわよ( ̄◇ ̄;)。
でも、たくさんの「負け」を経験する中で、負けた自分と向き合い、挑戦をやめないマインドが育ってきています。
いつも、すっとぼけた言動・行動を連発する刹那君ですが、自分より優れた人を素直にリスペクトし、自分もその人に追い付きたい、という気持ちで挑戦を諦めない姿勢を、私はリスペクトしています。
負けた相手に対して負け惜しみを言ったり、その相手を遠ざけたりするより、よほど大人なマインドだと思うんですよね。
親バカですが。
そんな刹那君を作った原点は、あの初めてのオーディションでの「負けた経験」だったなと、私は思っています。
あ~、これを語りだすと、長くなっちゃうんですよね(^▽^;)。
ぽやんちゃんのオーディションについては、ママ広場さんに後編の記事が公開されたら、ご紹介したいと思います。
高校生のいる暮らし
本と共にある暮らし