ママンの書斎から

ミドフォーママンの考えごとなど

文学的な数学を目指して?

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娘が先日受けた模試が返ってきました。

やはり、数学の答案作成力が課題だな~、という結果でした。

 

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娘の得意・不得意科目の傾向は、完全に私と一致しています。

私の数学嫌いが遺伝してしまったんですね~"(-""-)"。

 

 

 

4.5をどう分けるか

 

我が家では、夫と息子が理系、私と娘が文系、という感じです。

最近は、文理の垣根をとっぱらった学問の分野も出てきているようですが、興味関心・得意不得意で考えると、我が家はメンズが理系寄り、ウィメンズが文系寄りであるということは、揺るがぬ事実なんですよね。

 

息子が期末テストの前に、睡眠時間を4時間半しか取れなかった日がありました。

超絶不機嫌で起きてくるに違いないと思っていたのですが、予想に反して、割とスッキリと起きてきたんです。

 

「あまり寝てない割には、スッキリしてるんじゃない?」

 

「うん。たぶん、レム睡眠とノンレム睡眠の切り替わりのちょうどいいタイミングで起きたと思う。」

 

「だいたい90分ずつで切り替わってるっていうやつでしょ? 4時間半だと、3と1.5だもんね。」

 

「ん? 今、なんつった?」

 

「え? だから、4.5は3と1.5だからねって…。」

 

「ぎゃはは(≧▽≦)! なんで3と1.5に分けんだよ! 1.5×3で良くね?」

 

「あ? あ~、なんで3と1.5に分けたかって言われても…自分でもよくわかんない…。っていうか、なによ、3と1.5じゃダメなわけ<(`^´)>?」

 

「いや~、いちばんシンプルな形じゃなくて、わざわざ複雑に分解するっていうところがさ、いかにも数弱な感じだなと思ってさ…ギャハハ(≧▽≦)!」

 

「むうぅ…バカにしたな! 数弱って言うな! あなただって母国語に難ありじゃん! 全国の数弱に謝れ( `ー´)ノ! 」

 

「はいはい、国語が弱いオレに論破されたくはないでしょうからね~( ̄▽ ̄)! はい、ごめんなさいよっと。あ、遅刻しちゃう、行ってきま~っす!」

 

「ムキーッ٩(๑`^´๑)۶!」

 

 

4.5という数字を、なぜ3と1.5に分けたのか…。

悔しいので、息子が登校した後で自己分析してみました。

 

おそらく私は、「レム睡眠とノンレム睡眠は90分刻みで交互に訪れている」ということを言いたくて、90分(1.5h)という数字を出せればそれで良く、残りは3、と一括りにしたのではないかと思います。

会話に登場させるべき「キーワード」が「1.5」で、それ以外は「その他大勢」の「3」。

私の思考回路は…息子の言うように、非合理的でしょうか(^_^;)?

文学的と言って欲しいわ~( ̄ー ̄)。

 

対して息子は、4.5=1.5×3 と捉えたということですね。

まぁ、正しいし、合理的で、スッキリとした考え方です。

でも…なんていうか…取り付く島がない…と、私は感じてしまいます(^_^;)…。

 

文理に垣根なし

 

でも私は、博士の愛した数式という小説を読んだとき、数学って文学的なんだなと感じたんですよね。

 

 

 

 

 

博士は「√(ルート)」という記号について、こう言うんです。

 

どんな数字でも嫌がらずに自分の中にかくまってやる。実に寛大な記号だ。

 

んま~!

「かくまってやる」ですって!

「寛大」ですってよ、奥さん!

文学的な物言い…しびれるわぁ~(´▽`*)!

私には「√(ルート)」「スネ夫の前髪を横から見たところ」にしか見えていませんでした。

結局、文学的素養も足りない私( ̄ー ̄)。

 

そして、博士が最も愛した数は、素数です。

著者の小川洋子さんは、こうおっしゃっています。

 

素数は、1と自身以外では割り切れない自然数で、一番小さな素数は2、次は3、5、7、11、13、17、19…と無限に続いてゆく。

 

分解されることを拒み、常に自分自身であり続け、美しさと引き換えに孤独を背負った者。それが素数だ。

 

小川洋子さんも、作家でありながら、数学にも造詣が深くていらっしゃいます。

数学と物語は、やはり似ているのではないかと思うのです。

突き詰めて行ったら、もはや同じものといえるのではないかと思うほどに…。

 

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数学によって世界を理解しようとしたら、自然と「人生って?」という問いに発展していく…よね…?それって、もはや文学というか哲学というか…。学問は全部つながっているのかも。

 

↓ 河合速雄先生と小川洋子さんの対談本。名著だと思います。

心理学者と作家の立場から、「物語」の役割について対談していらっしゃるのですが、その中で数学の話も出てきます。

 

 

作家である小川洋子さんが数学に惹かれてやまないのだとすれば、数学に若干苦手意識のある娘にも、例えば『博士の愛した数式』などの文学的な方向からアプローチすれば、もっと楽しく学べるのかなと思ったりします…。

(中学まではなんとかなっても、高校数学は面白いと思えなければ学び続けるのは厳しいと感じるので、なんとか興味を持たせてやりたいんですよね)

 

 

そして息子には、こう言いたい!

 

「数学を学びたいのであれば、文学的素養も身につけなさい。」

 

3と1.5に言われたくない( ̄ー ̄)。」と一蹴されそうですがね(一一")。

 

 

 

割れないガラス

 

素数の話が出たので、もう1つだけ、私がしびれた話をご紹介させてください。

(2年ほど前にTwitterから有名になった話のようなので、ご存じの方も多いかもしれません。)

 

京都にある洛星中学・高校の校舎内のガラスの扉には、素数が刻まれているそうです。

 

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引用元

withnews(2017.12.26)

 

 

 

「ガラスに素数」。その理由は、「割れない」から!

 

「ガラスを割らないで!」というメッセージを、素数を描いて「割れないガラス」にすることで伝えている…。

なんてウィットに富んだ注意喚起なのでしょう!

私、このやり方にしびれちゃいました。

学校って、こうでなくちゃ!こうあってほしい!と思いました。

 

証明はエレガントに

 

娘が模試で減点されてしまったのは、証明の問題でした。

証明は、書き方に型があるのでその通り書けば良いのですが、この間の模試では、学校のテストでは出ないようなちょっと難しい問題が出て、時間も足りなくなって焦り、一部はしょって書いたら、そこを減点されたとのことでした。

でも、どこをはしょったら減点されたとわかったので、次は、はしょらないで型通りに書けるようにしよう、と、1つ課題が明確になりました。

 

「おまえね~、証明はエレガントにやるんだよ~ψ(`∇´)ψ。」

 

ドヤる兄に、無言でバレリーナ・キックをお見舞いする娘。

 

はぁ…我が家のドタバタした日常は、エレガントには程遠い…"(-""-)"…。 

博士のような文学的な数学にも、素数のガラスのようにウィットに富んだ知性にも、程遠いわぁ…(*´Д`)…。

 

 

 

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