※この記事は、過去に書いた記事の、リライト記事です。
ある日、私の父が、こんな本を買ってきました。
船登惟希さんの、『行きたい大学に行くための勉強法がわかる 高校一冊目の参考書』です。
船登さんは、新潟県佐渡島のご出身で、東大に独学で現役合格された方です。
佐渡島なので、大学進学塾がなかったのだそうです。塾なしで東大に現役合格する
なんて、すごいですね。
自学自習が鍵
船登さんは、もともと頭のよかった人なのかもしれませんが、この本の中には、
「結局、塾に通ったとしても、自分で机に向かって勉強する時間を取らなければ、成績は上がらない」
ということが書かれています。
この本は、塾に通っているのに成績が伸びていない公立高校生・田中くんが、大学入試に不安を覚えてふらりと入った神保町の古書店で、謎の男サクマに出会い、塾に対する考え方を覆されるところから始まります。
塾や学校に通っているから勉強ができるようになるんじゃなくて、勉強ができるから学校に通って意味あんだよ。
塾の授業を聞くだけで成績が伸びてるやつなんて一人としていない。お前の知らないところで参考書使って自分で勉強してんだよ。
参考書中心主義になれ
などなど、突き刺さるサクマの言葉……。
「自分で勉強する時間を取らなければ、学校や塾に通っただけでは成績は上がらない」
自明の理ではありますけど、それがなかなか難しいんですよね(^_^;)。
参考書の選び方
サクマは、田中くんが古書店へ行くたびに、少しずつ、おススメの参考書を提示してくれるようになります。
この本に出てくる参考書は実在のもので、サクマは、その教科の学力の段階別に、
「まず最初はこれ、これが仕上がったら次はこれをやるといい」
というように提示されています。
逆に、
「これができていないうちにこの参考書に取りかかると、効果どころか悪影響だ」
というようなことも、教えてくれます。
要するに、この本は、学習のやり方、参考書の選び方の指南書になっているのです。
参考書の選び方の指南書って、あるようでなかなかないですよね。
私自身も高校の時に使っていた、
『チャート式数学』シリーズ
や、
『マドンナ古文』シリーズ
なども紹介されていました。懐かしい!
この本で薦められている参考書の量はかなり膨大で、主人公・田中くんが高1から始めて1つの参考書を何周もやって仕上げていくという前提を考えると、かなり早くから計画的に進めなければ間に合わないなと感じました。
でも、やるべきことが見えていると、迷いなく進めると思います。
こんな参考書選びの指南書、私が中学生くらいのときに読んでおきたかった!
そして、高校受験用のこういう本は無いのかな~と思ったら、船登さん、書いてくれていました!
参考書も、たくさん買っていくと出費であることに変わりはないのですが、塾や通信教材よりは安く済みそうです。
この本に従って、基礎固めにはこれ、基礎が固まったら次はこれ、というふうに少しずつ買っていったら、無駄もないと思います。
本人の性格や学校のタイプ、住んでいる場所の環境などによって、塾が向いている人、通信教材が向いている人、オンライン家庭教師などをうまく使う人、参考書や問題集で独学することが性に合っている人……さまざまな選択肢があると思います。
この本は、どんな参考書をどのような順番で使って勉強していこうか、と考えている高校生におススメの本です(*´꒳`*)。
次回は、↑でもご紹介している、高校受験用の本について書きたいと思います。
少しマジママンが続きますが、よろしければお付き合いくださいませm(_ _)m。
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