ママンの書斎から

ミドフォーママンの考えごとなど

受験によく出る小説いろいろ

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昨日・今日と、国公立大学入試の前期二次試験でしたね。

受験生の皆さん、そして、その親御さんがたの心中は、察するに余りあります。

どうか皆さん、納得の受験になりますよう、私もお祈りしております\\\٩( 'ω' )و ////

そんなわけで、今日はちょっと、真面目なママン、マジママンでお送りしますψ(`∇´)ψ! ← 顔がすでにふざけておりますが……。

  

  

原田マハさんの小説が頻出

受験といえば、「入試によく出る」小説はいろいろありますが、毎年、作題業界で流行りの作家さん、作品、というものが出てきます。

ここ最近の中学受験や高校受験でチラホラ目に付く作家さんの中に、原田マハさんがいらっしゃいます。  

  

試験で扱う題材文は、あまり過激すぎず、登場人物の「気づき」や「内面的な成長」が見られるものが適しています。 出せる文章の長さには制限がありますので、場面としてコンパクトにまとまっていながらも、山場というか、読みどころがきちんと入っている文章が望ましい。   

しかし、そういう文章を探してくるのはとても骨が折れるし、出したい文章、問いたい内容というのは、どこの作題者もだいたい似通っているので、同じ年にいくつかの都道府県で、同じ作家の同じ作品が使われていた、ということは、よくあることです。 もちろん、設問まで全く一緒ということはあり得ませんが。   

(私立校や難関校などでは、分量も多く、時代背景も古いものなど、子どもには理解が難しいのではないかと思う文章が扱われたりしますが、中学受験などで鍛えられたお子さんたちは、みんな解けちゃうんでしょうね)

そういった意味では、原田マハさんの小説は難易度的にも時代背景的にも中高入試にちょうどいい作品があり、作題業界では人気なんだろうなと思います。  

 

最近の公立高校入試では、バーナード・リーチや柳宗悦の交流を描いた『リーチ先生』が、いくつかの都道府県で出題されていたようです。  

イギリス人の美術家バーナード・リーチが日本にやってきて、やがて陶芸に目覚めていくというストーリーなのですが、リーチの助手として人生を共に歩んだ沖亀之助とその息子・高市の成長の描写が素晴らしいので、入試対策として読まれる方は、亀之助や高市の内面的な成長に注目して読んでおくといいと思います。  

もちろん、入試用と限らずとも、純粋な作品としても、充分に楽しめます。私は美術や陶芸には全く詳しくありませんが、「用の美」を唱えて日本の美術界、民芸運動を牽引した柳宗悦や、高村光太郎については、多少知っていたので、そういう人物たちとバーナード・リーチが交流があったことや、日本の美術界がどのように発展していったか思いを巡らすのが面白かったです。  

  

  

 

もう一つ、最近の中高入試問題として採用されていた作品をご紹介します。  

『生きるぼくら』  

不登校で引きこもっていた主人公が、お母さんに家を出ていかれたことをきっかけに、祖母の家に身を寄せ、人と交流できるようになっていくというストーリーです。

主人公が不登校になってしまった原因(いじめ)や、家族や介護の問題など、重いテーマもありますが、祖母の家で米づくりという目標を見いだし、祖母の介護では周りの人に助けを求めざるを得ないという環境の中で、徐々に心を開いていく過程は、共感と希望を生むのではないかな、と思います。  

  

  

  

 

原田マハさんとアート

ここから先は入試に出た作品というわけではありませんが、この原田マハさんという方は美術に造詣が深い方のようで、小説も美術をテーマにしたたものをいくつも発表されているので、いくつかご紹介しますね。早稲田の文学部で美術史を専攻され、キュレーターとしてもお仕事をされていたそうです。  

  

    

  

 

  

 

  

また、小説に限らず、新書まで書かれています。  

文学にも美術にもたけていらっしゃるなんて、素敵すぎます(≧▽≦)!  

  

 

私も今は仕事がてんやわんやで、すぐには無理ですが、時間がとれたら原田マハさんの作品をもっと読んでみたいと思っています。  

子どもたちにも、『リーチ先生』と『生きるぼくら』は読んでもらいたいところです。  

時間さえあれば、娘は読むでしょう。  

でも、息子は、うーん……"(-""-)"……どうかな。  

中高受験に関係がないという方でも、美術や陶芸、米作りや介護、そういったことに関心がある方に、おススメしたい作品たちです。 

  

ずっと降臨しっぱなしだったブラックママンをなかったことにして、 久しぶりにマジママンを降臨させたら、ちょっと疲れちゃいました(^_^;)。  

  

  

  

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