今年の冬は暖冬だと言いますが、私の住むあたりは、寒い日は、普通に寒いです。今朝はマイナス6度でした。
ただ、今は、1月にしては雪が少ないかも……と思っています。
そう言った途端にドッカと降りそうで怖いのですが。
この前、自宅近くを車で走っていると、田んぼで白鳥さんたちがくつろいで?いました。
これ、ごく一部です。
実際はもっと大勢で、この周りにもたくさんいるんです。
毎年、冬になると群れでやってきて、田んぼを数枚、独占するのですよ。昨年は3枚ほど隣の田んぼに居たのですが、今年の場所はここ、と決めたようです。
今年も、アオアオアオと鳴きながら、隊列を作って飛んできましたよ〜(*゚▽゚*)。
白鳥って水辺に居るイメージですが、この白鳥さんたちは、ずっと田んぼに居ます(笑)。餌があるのかな?
子どもたちが小学生だったころ、本物の白鳥が近くに来ているということに興奮し、近くまで見に行ってみようか、ということになりました。
私と息子と娘の3人で、田んぼのあぜ道を、抜き足差し足、ゆっくりゆっくり、脅かさないように近づきます。
1羽、チラリとこちらを一瞥しましたが、逃げるふうでもないので、さらに近づいてみました。
すると、思いのほか、デカい。
想像以上に、デカい(笑)。
私でも、
「白鳥ってこんなに大きいんだ…。」
と、ちょっと足がすくんだくらいなので、小さかった息子と娘には、もっと大きく見えたことでしょう。
だんだん、子どもたちの足取りが重くなってきました。
そして、どんどん私の後ろに隠れていく(笑)。
振り返って、
「どうしたの? 怖い?」
と聞くと、引きつった顔でコクコクと頷く子どもたち:(;゙゚'ω゚'):。
確かにねぇ、大きいだけじゃなくて、どこへ行ってきたのか汚れてグレーになっていたりして、イメージと違うよね。羽を広げられたりしたら、もっと怖いよね。
「じゃぁ、白鳥さんたちにバイバイして帰ろっか?」
と、来た道を戻ろうとしたその時、
「アオアオアオアオアオアオアオ!!!」
と鳴かれました。近くだったので、鳴き声も大きく、子どもたちは
「ヒイィ〜(´༎ຶོρ༎ຶོ`)!!!」
となって逃げました。
ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
必死で家にたどり着いてからは、なんだかおかしくなって、みんなでギャハハと大笑い。
「最後、なんて言ってたんだろうねぇ?」
「バイバーイ(^O^)/!って言ったんじゃない?」
「また来てねーヾ(≧▽≦)ノだよ。」
「気安く近寄らないでおくんなまし( `ー´)ノ、かもよ?」
「何で、おくんなまし? ギャハハハ!!!」
「え?なんか高貴な方たちっぽいじゃん?」
高貴な方が「おくんなまし」と言うかどうかは不明です(笑)。あくまでイメージですよ、イメージ!
などとくだらないことを話しているうちに、自分が白鳥に高貴なイメージを抱いていることに気づきました。
どうしてでしょう?
凍てつく朝の凛とした空気の中、真っ白な風景の中に、スックと伸びた長い首。
そんな風景を見ているからでしょうか?
でも近づいてみたら、結構みんな汚れていて、真っ白ではなかったんですけどねσ(^_^;)
時々、田んぼから農道に出て、お尻をふりふり、ノッタリノッタリ、それはそれはゆ〜ったりと、お散歩をしているときがあります。
あまりにゆったりペースで堂々と道路を歩いているので、ワタワタと急いでいるこちらが狭量な気がしてきて、自然とスピードを落とし、白鳥さんをよけて通ります。よけられないほど狭いところでは、黙って後ろをノロノロとついていくこともあります。
車を従えてゆったりと歩く姿は、本当に高貴なお方そのもの(笑)。
女優の市原悦子さんの訃報のニュースで(お悔やみ申し上げます)、市原さんが声を担当されていた「日本昔ばなし」が流れていました。懐かしい!
「日本昔ばなし」は、子ども心に少し怖いお話もあって、「鶴の恩返し」も、そんな雰囲気ではなかったか?という記憶があります。
なんだかちょっと近寄りがたい、高貴な雰囲気。
私が白鳥に抱くイメージには、そんな子どもの頃の思い出も、影響しているのかもしれません。
今の家に住むようになって、目の前で白鳥を見られる環境になったことで、子どもたちと共通の思い出もできたし、実際の白鳥の生態について、新しい発見もありました。
農道、歩くんだ、とかね(笑)。
毎年、寒くなってくると、
「あぁ〜、また今年も冬がやってくる〜(−_−;)。」
と憂鬱になってしまいます。
でも、
高貴な?白鳥さんたちがおいでなさることだけは、毎年、少し楽しみにしている我が家です╰(*´︶`*)╯。