一昨日の記事のテーマ「大目に見る」とも少し重なるのですが、昨日、とても心に響く記事に出逢ったので、皆さんにもご紹介しようと思います。
tonさんは、大学生の息子さんを持つ、先輩ママンさんです。
日々の内省が素晴らしいtonさんは、文章も、飾らず淡々としています。それでいて滋味深いので、私、とっても好きなブロガーさんなのです。
日本のお母さんは頑張りすぎとよく言われますが、tonさんは、「頑張って、日々何かを成し遂げようとして疲れてしまう自分を緩める」ということを心掛けていらっしゃるのです。
昨日の記事では、
きちんとしたお母さんにはついぞならないままではあったけれど、今年は当てにならない母さんとして存在しよう。
きちんとしなくちゃっていうのは、自分だけじゃなく、周りにも圧をかける。
人に見せるための人生じゃないしな。
と、書いてらっしゃいました。
そうなんですよね。
日本のお母さんたちが、お弁当を華やかに仕上げるのも、家族の世話をかいがいしく焼くのも、純粋に家族のためである一方で、周りへの体裁、という部分も、少なからずあるんじゃないかと思うのです。少なくとも私はそういうところがある"(-""-)"。
周りから、いいお母さん、できた主婦だと思われたい。そういう素敵な自分でありたい。
その頑張りは、時に周りにも圧をかけてしまう。
私がこんなにがんばっているんだから、あなたもきちんとしなさいよ。
私はこんなにがんばっているのに、なんであなたはできないの?
人に見せるための人生じゃないのに、いつのまにか家族をさしおいて、世間を見て暮らしている。いちばん優しくし合いたい家族を、いちばんないがしろにして生きている。自分の見栄のために。
私はよく頑張り屋さんだと言われます(笑)。
実際、頑張り屋さんだと思います(笑笑)。
いや、むしろ、頑張らないということが、うまくできないのです。
でも、そのことが、家族や友人に圧をかけているとしたら悲しい。
緩むことも覚えないと、周りを追い詰めてしまうな、と思うのです。
私にも、不得意なことはたくさんあります。
凝ったお料理、作れない。
お掃除は、完璧には程遠い。
貯金、できない。
ダイエット、続かない。
ああ、列挙していたら落ち込んできました(一一")。
そして、これらのことを、周りから何でできないんだと責められると、もっと辛い。
完璧な人を目の前にしたら、凹みすぎて立ち直れないかも……。
一応、克服しようと頑張っている途半ばなので、できないことを責められたら、本当にやりきれない。
夫にも子どもにも、親にも友人にも、それぞれ苦手なことがあり、そして、それぞれが道の途中なのだから、あんまり責めて追い詰めないようにしたいものです。せめて家族に小言を言うときは、逃げ道を残しておくように気をつけよう。
tonさん、大切なことに気づかせてくれて、ありがとうございます(#^^#)。
今朝、息子が始業式で登校しました。
久しぶりの早起きと寒さ、そして今日はテストがあるので、機嫌は最悪。
私も、久しぶりの4時半起きのお弁当作りで、手際が悪くなっていて、出来栄えはいまいち。私も機嫌が悪い(苦笑)。
でも、新学期初日だし、朝から喧嘩したくないので、tonさんの言葉を心の中で反芻しました。
人に見せるための人生じゃない。
当てにならない母さんとして存在しよう。
そして、「周りに圧をかけるほど、きちんとしようとしない」と心の中で唱えつつ。パッとしないお弁当を渡し、アウターを着ろとかマスクをしていけとか、そういう小うるさいことも言わずに送り出してみました。すごく心配だったけど。
すると、なんと息子が、アウター着ていきましたよ!
あんなに言っても着なかったのに。
おお!
何も言わない方が、着るのね!
今日は最高気温が0度という天気予報(朝の通学時はまだマイナスの気温)。持っている中でも最強の、いちばん暖かい裏ボアのアウターを着て、マスクもして行きました。単に寒すぎただけかもしれませんけどね。
明日は娘の始業式&テスト。
娘は娘で心配なことがあるけれど、あまりあれこれ言わず、明日の朝も今朝のようだったらいいな、と思います。
周りに圧をかけないように、母も適度にゆるむことができれば、おのずと「大目に見る」ことができるようになり、そうすると、周りも自然と変わっていくんだな、と実感しました。
私のことだから、今度は「ゆるむことを頑張る!」とか言っちゃいそうですが(笑)。
自分にも周りにも、あんまり要求しすぎないようにやっていこう、という想いは、さらに強くなりました。