ママンの書斎から

アラフォーママンの考えごとや読書記録

オニヤンマ事件

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真夏の思い出というと、自分のことでは、学生時代は部活に燃えていたとか、就活が大変だったとか、社会人になってからはスーツが苦痛で、とか、そんなことしか思い出せない私。

 

でも、子どもたちの真夏の思い出なら、たくさんあります。

その中でも上位にランキングされるのが、息子の「オニヤンマ事件」です。

 

f:id:mamannoshosai:20190814085532j:image

 

 

 

夏休みはパラダイス 

 

息子が幼稚園の年長さんか小学校1年生か、確かそのくらいの年だったと思います。

その頃は、夏休みになると、私の実家に帰省して、朝から晩まで、爺ちゃんと虫捕りをするのが楽しみでしょうがなかった息子でした。

夫は仕事のため遅れて合流するので、遊び相手はもっぱら爺ちゃん。

 

その夏も、夜のうちにカブトムシを捕まえるための仕掛けを作り、爺ちゃんの家の裏の山に仕掛けてきて、朝は早朝から仕掛けをチェックしに行き、日中はオニヤンマを追いかけます。

田舎なので、とても大きくて怖いほどのオニヤンマがブンブン飛んでいるのです。

アイキャッチにオニヤンマを使おうと思いましたが、怖すぎて直視できず(;_:)。

「爺ちゃんと孫の思い出」的な写真にしました(^_^;)。

そんな田舎なので、「ムシキング」(懐かしい!)に夢中だった息子にとって、爺ちゃんの家で過ごす夏休みは、パラダイスヾ(≧▽≦)ノなのでした。

 

オニヤンマを捕まえたい

 

朝ごはんもそこそこに、虫捕り網とカゴを肩にひっかけて意気揚々と外へ……。

何か1匹つかまえるたびに、

 

「ママ見て〜ヾ(≧▽≦)ノ!」

 

と見せに来ていました。

最初は楽しそうだったのですが、だんだんと

 

「オニヤンマを捕まえたいのに、オニヤンマだけ捕まえられない(T ^ T)。」

 

と、泣きベソをかきはじめました。

 

……うわぁ〜……。こうなると、何が何でもオニヤンマを捕まえないと納得しないんだよな、この人(−_−;)……。

 

嫌な予感は当たりました。

 

「オニヤンマ、速いから、すぐ、に、にげ、る……(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)……。」

 

すでに泣いてるじゃん( ̄◇ ̄;)!

あぁ〜、こうなるともう、捕まえるまでお昼ご飯にならないよ……。

 

朝からずっと孫ザウルス(このころは「恐竜キング」も流行っていました。遊び始めると休ませてくれない恐竜のようだということで、爺が命名)に付き合ってクタクタの爺ちゃんも困り顔です。

 

「そ、そっかぁ。オニヤンマは強くて速いからさ、〇〇(息子)もお昼ご飯食べて、力をつけたら捕まえられるんじゃないかな(;´∀`)?」

 

と、誘導してみるも、

 

「やだっっっ(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾!オニヤンマ、捕まえるまで、おひるごはん、いなない(いらない)っ(´༎ຶོρ༎ຶོ`)!」

 

 

あーあー、やっぱりね……。

そうなることだろうと思ったよ"(-""-)"。

 

娘はお腹がすいてグズグズし始めたので、焦る大人たち(◎_◎;)。

 

仕方なく、息子には水分を取らせて(爺ちゃんはリ〇ビタン)、

 

「どうか、早いとこオニヤンマを捕まえられますように(>_<)!」

 

と祈りながら、先に娘にお昼ご飯を食べさせました。

 

 

 

ついに捕獲!しかし……

 

爺と孫ザウルス、オニヤンマと格闘すること数十分。

 

「やった!オニヤンマだ!……オニヤンマ……オニ……オ……う、うぁ、うわぁ〜ん(´༎ຶོρ༎ຶོ`)!」

 

という声が外から聞こえて来ました。

 

えっ?

なんで?

オニヤンマを捕まえたような感じだったのに、なんで途中から泣いてる?!

 

外へ様子を見に行くと、息子がしゃくりあげて泣いていました。

爺ちゃんが言うには、飛んで来たオニヤンマを、網でうまいこと捕まえたのだけれども、地面に網を押し付けるとき、オニヤンマの首のところに網のフチが当たっていたらしいのです。

それを爺ちゃんは息子に言ったそうなのですが、

息子の

 

「逃すか〜ᕦ(ò_óˇ)ᕤ!!」

 

という気迫がすざまじく、力を込めすぎたため、網のフチでオニヤンマの首がもげてしまったとΣ(゚д゚lll)!

 

な、なんという戦慄のシーンでしょう( ̄◇ ̄;)。

かわいそうなオニヤンマ……。

 

息子は生きてブンブン飛び回る強いオニヤンマが欲しかったのに、やっと捕まえたと思ったオニヤンマは、息絶えてしまったわけです。自分のせいで。

この悔しさ悲しさを、どう表していいやら、ぶつけどころのない気持ちでオイオイと泣いていました。

 

呆然と立ち尽くす爺と母……。

 

あ〜、これは、今日のお昼は食いっぱぐれるな……。

でも息子には何か食べさせないと……。

 

「今ちょうどお昼でさ、生きてるオニヤンマもお昼寝の時間だから、その間に何か食べて、力をつけよう! そのオニヤンマも、お墓を作ってあげないと可哀想だよ。」

 

と、対決を一時中断させ、なんとかオニギリを1つ、食べさせました。

でも、ショックのあまり、なかなか食欲の出ない息子。

なんとかなだめて、頭がもげてしまったオニヤンマを埋葬しました。

 

 

チャンス再び

 

そして、夕方になりかけた頃、また外へ出てみました。

すると、オニヤンマが飛んできたではありませんか!

 

にわかに元気を取り戻した息子は、網を持って駆け出し、空中でシャシャシャと網を振って、地面にハシッと押し付けました。

 

すると……

 

いる!

オニヤンマが網の中に!

しかも首、もげてない(ここ大事)!!

 

息子、オニヤンマを、無事、捕獲!

 

 

もう、息子はもちろん、爺も婆も母も妹(よくわかってないけど同調)も、手を叩いて喜び、狂喜乱舞(*≧∀≦*)!!!

 

う、うれしい……。

やっとまともなご飯が食べられる……(´༎ຶོρ༎ຶོ`)。

 

すっかりご満悦の息子は、虫カゴの中で暴れるオニヤンマを、合流した父に誇らしげに見せつつ、モリモリとご飯を食べ、あっという間に寝てしまいました_(:3 」∠)_。

 

翌日、満足した息子は、オニヤンマと写真を撮ったあと、爺と山に行って、オニヤンマを放してあげました。

 

今でも、

 

「あのオニヤンマとの対決はすごかったよね〜!」

 

と、思い出話に花が咲いてしまうエピソードになりました。

 

 

男の子には、こういう「とことん自然(生き物)と対峙する」体験が、特に必要なのかもしれません。

 

 

少年の冒険小説

 

オニヤンマと兄弟の対決を、素晴らしく描いている小説があります(オニヤンマの話と、あと2つ、他の話も入っています)。

 

オグリの子 (講談社文庫)

オグリの子 (講談社文庫)

 

 

夏の少年の冒険というか成長というか、そういうものの描かれ方が見事で、小学生の男の子は、夏休みの読書感想文の題材にいいのでは?とも思います。

 

 

もう我が家は、子どもたちが大きくなり、それぞれに忙しくて、夏休みに帰省することもままなりません。それは少し寂しいけれど、家族みんなで語れる夏の思い出があることは、幸せなことだな、と今になって噛みしめたりしています。

 

 

 

 

 

 

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