1巻をなんとなく読んだときから、面白くて次の巻が出るのを心待ちにしていた『二月の勝者』。
続々と、続きの巻が発売されています。
何故か2巻だけヨメレバになかった(T_T)。
これだけ中学受験の情報や塾の裏事情が詳しく描かれていたら、中学受験界では当たり前に知られている存在なのでしょうね。でも、私の住んでいる地域では中学受験はそれほどポピュラーではないため、このマンガはあまり知られていません。
でも、
受験って何だろう?
塾って何だろう?
そもそも勉強って何のためにするのだろう?
ということを考えさせられるので、地方高校受験組の我が家でも、大いに参考になるところがあります。
高額な塾代を巡って家庭が揉めたり、勉強のストレスで髪の毛を抜いちゃったり、子どもにも親にもいろんなことが起こって……ああ、怖い:;(∩´﹏`∩);:。
2巻では、2020年の大学入試改革の話題が出てきます。そして、こんな記述式の問題が出ます、と、カリスマ塾講師が母親たちに紹介する形で、モデル問題が載っています。
この問題(駐車場の料金が急に値上げされたことに不服な場合、契約書に照らしてどの条文を用いてどのように質問したら良いか40字で書きなさい、云々……)、解いてみようとしたのですが、しち面倒くさくて諦めました(笑)。
私は諦めてもいいのですが、子どもたちは、諦めるどころか本当にこういう問題を解かなきゃならないのだと思うとゾッとしますね。
そして、首都圏の難関私立大学の合格者数削減の話題にも触れ、
「この入試改革に対応するための準備は高校3年間では到底間に合わないから、私立中高一貫に入れるべく、小学生の今、頑張らなければならないのです!」
というようなことをカリスマ塾講師が言い放ち、母親たちを煽るところから始まります。
これから中学受験をして中高一貫校に通わせたい、またはすでに通っている、という人たちに需要がありそうですね。
マンガのストーリーも面白いですが、個人的には巻末に載っている「参考文献」のリストが役に立ちそうと思っています。おおたとしまささんや、高濱正伸さんの著書など、マンガの作者さんが参考にされた受験本がたくさん載っているので、上から順番に買おうかなと思うくらいです。
そして、2020年の大学入試改革について触れていると言えば、『ドラゴン桜2』も忘れてはなりません。
知らないうちに『2』が始まっていました(笑)。
桜木先生が龍山高校を離れてから東大合格者数がゼロになったことを受けて、最初の教え子で東大合格第1号であった水野直美(東大卒業後は弁護士になった模様)を伴って再度学校改革に乗り出す、という展開のようです。
こちらは、新しい大学入試に向けて、中高一貫校ではなく高校からの準備を目指す方向の方々の参考になりそうです。
巻末には、「よのなか科」の授業で有名な、奈良市立一条高校の藤原和博校長先生のインタビューがあったりして、お得感があります。
こういうマンガは、受験のシステムをわかりやすく理解することができるうえ、やる気が出ます。
(そういうストーリー作りができるマンガ家さんって、すごい才能ですよね)
我が家では、このやる気が出るという効果を最大限に活用したいと思っています。
テスト期間中で、早く帰ってきても、30分おきに
「あぁぁーーーーー( ̄◇ ̄;)!」
と唸っては冷蔵庫を開けて何か食べている息子。
テスト期間中、おやつ代がかかって母は苦しい。
気分転換は食べ物じゃなくて、有益なマンガでも読んでくれ。
テストでストレスが溜まっても、バレエがあるのでドカ食いは控えたい娘。
甘いものが食べたくなったら、やる気に燃えるマンガでも読んで、ついでに脂肪も燃やしてくれ。
何かと効用がありそうな、素晴らしいマンガたち。
何食わぬ顔をしてリビングに置いて、子どもたちが手に取るのを今か今かと待っている母であります( ̄▽ ̄)。