子どもたちが小学生のときから気になっていることがあります。
それは、先生と保護者の間柄では、どういった口のききかたをするのがベストなのか、ということです。
私は、基本的には、子どもがお世話になっている先生という存在に対しては、敬語や、ですます調で話すもの、という認識です。
何年にもわたって子どもがお世話になっている先生との間では、お互いにうちとけて、方言や、少しくだけた話し方が混ざったりすることはあるのだろうと思いますが、それはそれで、節度を守っていればいいと思います。
でも、先生によっては、初対面でもいきなり
「~だよね。」
とか、
「うん、いいよ。」
などとタメ口をきいたり、子どもの名前を呼び捨てにされる方もいて、面食らったこともあります。親しみの表現だったかもしれませんが、初対面でしたので、
「距離の詰めかたが速すぎる!」
と、かえって引いてしまいました。
また、先生方の送別会で、過去に子どもを担任してくださった先生が転勤されるからご挨拶したいと言っていたお母さんが、
「先生に会いに来たよ~。」
と言って肩を組んだのに驚いたこともあります。
少しくだけた話し方のほうが、親近感が沸いて、協力して子どもを育てる体制が取りやすくなることもあるでしょう。
でもやはり、お友達とは違う立場なのですから、敬意を忘れず、敬語も忘れず、のほうがいいのではないかと思います。
話し方のほかに、聞き方や相槌の打ち方も、気になることがあります。
「うん、うん、うん……。」
をとても早いテンポで言う人がいますが、私はこれ、気になるんですよね(苦笑)。
そんなに親しいわけでもないのに
「うん、うん、うん……。」
と言われることもそうですし、早いテンポで相槌を打たれると、話を急がされているというか、早く済ませたがられている感じがして、
「ちゃんと聞いてます?」
と、あまりいい気持ちがしません。
単にお忙しいだけかもしれませんが、先生にこれをやられると、子どもについての大事な相談はしにくいですよね。子どもたちの話も、いつもこうやってハイハイと聞き流しているのかなと思ってしまいます。
せめて子どもの話は、じっくり聞いてやって欲しいと思うのですが……。
子どもでも、「聞き流されてる感」は敏感に感じ取りますし、1度聞き流されていると感じたら、おそらくもうその先生には本音を語らなくなりますよね。
先生と保護者の間では、大事な子どものことを話すのですから、話し方も聞き方も丁寧に為されるべきだと思います。
最近ちょっと、そんなことを思う出来事を耳にしたのですが、先生と保護者は、共通理解を持って子どもを育んでいく関係です。
信頼関係を築いて(かといってあまり馴れ馴れしくなるのでもなく)、子どもたちを見守っていけるような、話し方・聞き方を心がけないとな、と思います。