2020年から大きく変わる大学入試。
そのまさに2020年に大学入試を迎える息子。
今、高校受験の志望校で悩んでいるわけですが、大きく変わる大学入試を見据えた高校選びでなくてはならないだろうと思います。
新学期に学校に提出しなければならない進路希望調査、何と書いたらいいか……と悩みつつ書店を見て回っていると、
「わが子の受験大激変!」
と表紙に書かれたムックを発見。以前にも何度か買ったことのある、子育てや教育を考える系の、『プレジデントFamily』というムック本でした。

プレジデントFamily(ファミリー)2017年04月号(2017春号:わが子の受験大激変! )
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2017/03/04
- メディア: 雑誌
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パラパラとめくってみると、
大学入試で「評価される子」が変わる!
とあり、
正解が出せる子➡最適な答えを出せる子
情報を速く処理できる➡情報を組み合わせられる
オール5タイプ➡1つのことに秀でている
ナンバーワンを目指している➡オンリーワンを目指している
人知れず努力➡気前がいい
几帳面でまじめ➡精神的なタフさ
喧嘩はそもそもしない➡喧嘩しても仲直りできる
と、評価される人材の、これまで➡これから
が書いてありました。
「仲直りできる」ということについては、私も過去記事で取り上げたところだったので、共感するところではありますが……。
それにしても、うーむ……。
うちの子たちは、お世辞にも「これから評価されるタイプ」とは言えなさそう(苦笑)。
具体的には、マーク式のセンター試験に変わって、記述式の「新テスト」なるものが導入されます。
たとえば、
「今後の公立図書館の在るべき姿について、あなたはどのように考えるか。」
といった、正解が1つでない、論拠を挙げながら独自の意見を求められる問題が出されるのではないかというのです。
問われるのは、日頃から多くの物事に関心を寄せ、深く考える力があるか。
なるほど。これは一朝一夕には身に付かない力ですね。過去記事でも「中高生新聞」について書きましたが、これからもっと熟読させるようにしなくては。
……でも、こういう問題は、どうやって採点するのでしょうね?独自の意見を求められているということは、その意見を気に入るとか、おもしろいと感じるとか、そういう採点者の主観も入ってくるということなのでしょうか?
まあ、それはさておき。
さらには、国立大学の2次試験でも200~300字の自由記述問題を全大学で導入することが決まったそうです。
全大学で……。
記述の苦手なうちの息子も、逃げられないということですね(汗)。
そのほかには、
趣味や特技をアピールする
ということもよりいっそう大事になってくるようです。入試制度が多様化して、ペーパーテストだけではなく、高校時代に何に打ち込んできたかをアピールする時代になるようです。海外のトップ大学の入試選考に寄せてきているという感じでしょうか。
私の住むこのあたりの地域では、まだまだ公立が強いのですが、最近になって私立の特進コースが進学実績を伸ばし始めていることから、私立を第一志望にする受験生が増えています。その親御さんたちは、
「公立に行って部活もやらなくてはならず、塾にも行かなくてはならないよりは、私立に行って進学塾のような指導を学校内で手厚くしてもらったほうが、結果的にお得。」
という考え方だと聞きます。
でも、今回のこの『プレジデントFamily』を読む限りでは、「勉強漬けで部活はやってきませんでした。」「勉強が忙しくて課外活動をしている暇はありませんでした。」などという生徒は欲しがられなくなる、ということですよね?
そうするとやっぱり、「文武両道」を打ち出して部活も奨励する公立進学校に進んだ方が(この地域では公立トップ層の高校にそういう学校が多いです)、結果として2020年以降の受験では有利になってくるということでしょうか?
あるいは、私立に進むとしても、「部活は勉強部です」と言わんばかりの特進コースなどよりは、ユニークな活動や海外研修などを積ませてくれるところのほうがいいのでしょうか?
もちろん、学力も高く、人物像としても優れ、高校時代の様々な活動実績もあるに越したことはないでしょうが、何が吉と出るかわからない大学入試変革元年に受験する身としては、どこの高校に行くのかは、賭けでもありますね。
各高校も、公立私立に関係なく、大学入試の改革については研究し、対応してくるでしょうが、あと3年でどのくらい対応できるでしょうか。うちの子は変革元年に受験しますから、各高校の実績を見てから高校を選ぶというわけにいきません。今の時点でどこまでの対策を取っているかを調べて決めるしかないんですよね。
情報収集力がものをいうんでしょうね。
ぼーっとしていられません(汗)。
いろいろアンテナを張らないと!
疲れた疲れた言ってる場合じゃなかったです(笑)。