近所の先輩方の公立高校受験も終わり、我が家も来年のこの時期に笑っていられるだろうかと思うと、心臓がえぐられるようです(苦笑)。
そんな中、つい読んでしまった、『公立校なら上位10%を目指しなさい』です。
中学受験は「早熟な子」を見極める試験なので、小6の2月の段階では力を発揮できない子もいる。そして、こういう子は公立向きで、公立中へ進んだら、3年間、学校内順位上位10%をキープすることを目指す。そうすれば、地元の公立トップ高校へ進学でき、東大、兄大、早慶や旧帝大などの難関大などへも道が開ける、という趣旨の内容です。
我が家も、子どもの性格や発達具合、このあたりの土地柄などから、中学受験はせずに公立中へ進む道を選んでいますので、中学時代の過ごし方はとても重要だと思っています。
部活も大事ですが、それで進路を決められるほどの実力ではないのなら、部活偏重になりすぎず、勉強もしていかなくてはなりません。
この本の著者である、後藤武士さんは、予備校講師や塾経営、会社起業などを経て、教育評論家として活動されている方です。
『読むだけですっきりわかる~』シリーズなどでご存知の方も多いのではないかと思います。
読むだけですっきりわかる国語読解力 (宝島SUGOI文庫 D こ 2-4)
- 作者: 後藤武士
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この後藤さんが、この『公立校なら上位10%を目指しなさい』の中で、中学時代の過ごし方として、定期テストの重要性を説かれています。
公立高校受験は、当日の試験だけではなく、内申がものを言う。つまり、中学入学後の最初の定期テストから、高校受験は始まっていると言うのです。
3年生の定期テストは、実質、後期のものは内申には含まれません(受験が始まっていますからね)。つまり、回数にすると3年間でおよそ10回程度の定期テストで、確実に上位10%に入っていくことが大事だと述べていらっしゃるわけです。
こう言い切られると、アワワワ!と焦ってしまいますが、あくまで地元の公立トップ高校を狙うなら、ということです(笑)。
そして、これはクラスで1位じゃないとダメというわけでもなく、クラスで3、4位で十分とのことです。
そして、その順位にいるための具体的な勉強方法が詳しく書いてあります。
また、親にも公立向き私立向きがあることや、親のマネージメントが大事であること、子どもをダメにする親の勘違い、などにも触れられています。一読の価値はあると思います。
地方はまだまだ公立優勢なので、公立小、中から公立トップ(上位)高校へ進むという道は王道です。そしてそこから、全国の大学へ羽ばたく!
そんな青写真を描く地方組は多いはずです。
地方によっては一流大学出身であることより地元公立トップ校出身であることのほうが大きなブランドとして扱われている
というくだりには、思い当たる節がありすぎて笑ってしまいましたが、そのくらい、地方って、地元の公立トップ高校が強いんですよね。卒業生の結束も強いので、社会人になってからも人脈がすごい、などと聞きます。
うちの子の志望校は、本人が迷いに迷っていてまだ決まっていないのですが、この本を読んで、地元のトップ高校へ行くメリットはわかりました。
そして、志望校が決まっていなくても、とりあえず学校の定期テストは1年生の1学期から頑張らないといけないということも、再認識しました。
我が家は今年は受験生と新入生を抱えます。どっちも気が抜けない!
親として、どちらもきちんとマネージメントできるか、緊張してきちゃいました(苦笑)。
まずは春休み、だらけすぎないように気を配りたいと思います。すごいスモールステップですが(笑)。