ママンの書斎から

ミドフォーママンの考えごとなど

「タブレット学習」のメリット・デメリット

スポンサーリンク

私は、なかなか新しいものに飛び付くことができません。

 

例えば、太陽光発電。いろいろな業者の営業の方が、入れ替わり立ち替わり説明に来ますが(やめてほしいです)、まだまだ歴史が浅く、今利用されている方々の追跡調査をできる段階ではないと思いますので、金銭的なメリットデメリットを検討するのには、まだ時期尚早な気がして、踏み出せません。

 

ファッションのトレンドも、流行っているそのシーズンには手を出すことが出来ず、2年3年と経って、よほど巷に定着してからでないと、勇気が出ないのです(苦笑)。ガウチョパンツも、数年前に出始めた頃には

「絶対無理!」

と思いました。でも、最近になってようやく試している次第です。もっとも、最近は「ガウチョ」という呼び名ではなく、「スカーチョ」とか「スカンツ」など、自分が何を履いているのかすら、よくわからないことになってますが(笑)。

 

そんな私が、もうひとつ、気になってはいるけれども未だ手を出せないでいるものがあります。それは、

「タブレット学習」

です。子どもたちが、紙の教材ではなく、タブレットで勉強するというものです。いろいろな通信教材でも取り入れられ始め、積極的に試されている方も多いと思います。

 

「タブレット学習」のメリットは、

  • 紙の教材のように増え続けることがないので、かさばらない。
  • 動画など、子どもの興味をひきやすく、楽しめるし、わかりやすい。
  • 子どものレベルに沿った問題が配信される。
  • メディアリテラシーも学べる。

 

などでしょうか。

うちの娘は、算数の空間図形が苦手なので、図形が動いたりする「タブレット学習」は、展開図などもイメージしやすいのではないかなと思います。

 

一方で、私が考えるデメリットは、

  • 最初は楽しめるが、飽きたらモチベーションが続かない。
  • 常に受け身で、自分で問題を選べない。
  • 「書く」トレーニングが不足する(添削課題は紙というところもあるようですが、反復が必要なものは、やはり不足すると思います)。
  • 「一覧性」に欠け、全体を把握する力が落ちるのではないか。

などです。

 

特にも私が危惧しているのは、

「常に受け身」

ということです。

勉強をしていく上で大事なのは、

「自分には今何が欠けていて、何が必要なのか(何がわからなくて、どの部分を勉強すればいいのか)」

を把握する力だと思います。

これは、

「一覧性」にも関わってくるのですが、

「自分が今、全体の中のどの分野を勉強していて、その中でも、理解の浅いところはどの部分で、それを克服するためにはこういう問題に当たらなければならない」

ということを、自分で理解すること。

「自分でやるべきことを探して(調べて)実践する、問題解決能力」

とも言えます。この力がついていないと、

「自分が今何をやっているかわからない」

「自分が何がわからないかがわからない」

ということになるのではないでしょうか。

 

参考書や問題集などの紙の教材では、索引から自分のやるべきことを探すことができます。でも、タブレットだと、自動的に問題が配信され、1つの画面に次々と問題や解説が出て来て、答え合わせも自動的になされ、自分で自分の答えが合っているかすら、照合する過程がスッと過ぎ去ってしまいます。

「数ページ前に戻って確認する」

ということも、紙の教材でなら容易ですが、タブレットだと、どうなのでしょう?戻る↩ボタンなどで戻れるとしても、該当ページに戻るまでのアクションが多くて、めんどくさくなったりするような気がします。

 

時計もそうなのですが、デジタルだと、自分が今持っている残りの時間がパッとイメージできませんよね。視覚化できないというか。

 

手帳でも、デジタルで管理すると、全体の中のどのへんに今自分がいるのかが、すぐにはわかりません。

自分の立ち位置がわからないというのは非常に心もとないのです。

 

ですから、「タブレット学習」もメリットがあることもわかってはいるけれど、どうも心もとない感じがして、踏み切ることができないままなのです(苦笑)。

 

今月の単元は何で、自分は今その単元のどの問題をマスターしていて、まだマスターしていないのはどんな問題なのか。

 

全体で何問くらいあって、何問くらい取り組み済みで、残りはあと何問くらいか。

 

自分がわからなかったあの問題を解決するには、どのページの解説を読めばいいのか。

 

こういうことを自分で把握しないで勉強を続けていくのは、地図を持たないで見知らぬ土地を旅するようなものです。

「自分のレベルと到達したいレベルの差を把握し、そのために何をどのようにトレーニングすればいいかを考え、計画的に進める力」は、「提示されたものをただこなすだけ」の「タブレット学習」では育たないと思えてならないのです。

 

 

要は、使い方なんでしょうね。

結局そこに行き着くのかという感がありますが、「タブレット学習」のメリットの部分だけを、時と場合に応じて利用するというスタイルがいちばんいいのかなと思います。

紙の教材でやる部分と、「タブレット学習」を用いる部分とを、上手に使い分ける。これしかない(笑)。 

うちの娘に限って言えば、算数の空間図形のところや、理科の実験などは動画で見せたいなと思ったりします。

 

塾やタブレット、オンライン授業など、今は学習方法もいろいろありますね。

でも、勉強そのものだけができるようになればいいのではなく、

「学び方を学んでいく」

ということも大切です。 

そういった意味で、未だに紙の教材から離れられず、どんどん増える通信教材の山に埋もれていく我が家なのでした(苦笑)。

 

 

 

 

 

スポンサーリンク