遠くに暮らしている友人が、3人目の赤ちゃんをお腹に宿しています。
上の子たちもまだ幼いので、今の彼女の生活は、とてもハードなものだろうなと想像できます。
私もそうでしたが、上の子がいての妊婦生活は、一人目の時の優雅さなど思い出せないほど、過酷ですよね(苦笑)。
大きなお腹の上に幼児を抱っこする、なんて日常茶飯事だし、自分が具合が悪くても、上の子がお外に行きたいと言えば行かないといけない。
「ごめんね、ママは今具合が悪いから。」
と断ろうものなら、玄関でひっくりかえって大泣き(うちの場合はこうでした)。
「こっちが泣きたい。」
と思うような状況がひっきりなしに押し寄せる毎日だろうと思います。
でも、彼女はあまり愚痴をこぼしません。いつも育児の「楽しい」面を切り取って、メールを送ってくれます。そこがすごいなあと思うのです。私なら愚痴しか出ないでしょう(苦笑)。
自分の時間などない日々のなかで、それでもその状況を楽しもうとしている、立派で素敵なママンです。
そんな彼女へ、届けたいなあと思う言葉がありました。
俵万智さんの短歌なのですが、俵万智さん自身がお母さんになってからの作品は、
「よくぞ言ってくれました!」
と、思わず膝を打つものばかりです。
ろうそくの炎
初めて見せやれば
「ほう」と
原始の声をあげたり
ふるえつつ
天抱くしぐさ
育児書は
モロー反射と
簡単に呼ぶ
叱られて
泣いてわめいてふんばって
それでも母に
子はしがみつく
怖れつつ
こちょこちょを待つ
子の瞳
濡れた小石のように輝く
この中に
アリがいるよと教えれば
子はアリの巣を
「なか」と覚える
子を連れて
冷やし中華を食べに行く
それが私の
今日の冒険
竹馬のように
一歩を踏み出せり
芝生を進む
初めての靴
自分の時間
ほしくないかと問われれば
自分の時間を
この子と過ごす
バンザイの姿勢で
眠りいる吾子よ
そうだバンザイ
生まれてバンザイ
クスッと笑えるものから、じーんとしてしまうものまで、「共感」の嵐です。
お母さんの在り方は人それぞれだけれど、育児中に感じるこういう気持ちは、みんな一緒なのではないかなあと思います。
この中のどれかが、彼女の心にヒットして、彼女の妊娠、育児の日々に寄り添ってくれたらいいなあと思います。
頑張りママンの友人へ、労いと賞賛と、
「一緒にママンを頑張ろう!」
という気持ちを込めて、これらの言葉を贈りたいと思います。
すぐに会いに行ける距離ではないけれど、
いつも健康と幸せを「ママンの書斎から」祈ってるよ。
体を大事にして、元気に赤ちゃんを産んでね!