ママンの書斎から

ミドフォーママンの考えごとなど

ファッションはライフスタイルありき

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「ファッション本」というのでしょうか。スタイリストさんやブロガーさんが、いろんなコーディネイトを提案している本。数年前から出始めたと思ったら、今はもう飽和状態なんじゃないかというくらい、たくさん出てますよね。

 

私もファッションは嫌いではないので、自然とたくさん集まってしまいました。雑誌もよく読みます(おもに美容院でですが)。

でも、最近、どれもあまりピンと来なくなってしまいました。

一昨年くらいまでは、コーデをあれこれ考えるのも好きだったんですが、昨年くらいから、興味が薄れてきたというか……。

 

年を重ねたのもあると思うのですが、ライススタイルの変化が大きいのかなと思っています。

要するに、出歩くことが減り、人と会うことが減ったのです。

 

昨年は仕事が本当に忙しく、ひきこもりのような生活が続き、スーパーや病院、子どもの送迎のほかは、あまりどこにも出掛けませんでした。素敵なママンさんたちとランチに出掛けたりもしたのですが、ちょっとお洒落したのはそのときぐらいで、あとはもっぱら部屋着でした。

 

カットソーにレギンス、ワンピースにも見えるエプロン?エプロンのようなチュニック?を来て、寒ければパーカーを羽織る。年中これで通してしまいました(笑)。

近所のスーパーくらいなら、これにスニーカーでも履いていけばいいし、回覧板を回すくらいなら、サンダルをつっかければ事は足ります(笑)。

いや、むしろ、スタイリッシュすぎると、田舎では浮くのです。

パンプスを履いただけで

「今日何かあるの?」

っていう雰囲気なので(笑)、スタイリストさんが本の中で提案する、例えばかっこいいハットを被ったスタイルなどは、

「気でもふれたのではないか」

と、思われかねません。いや、本当に(苦笑)。夏ならいいんですけどね。

 

 田舎のアラフォーママン界においては、

「スタイリッシュすぎず、でもいかにも主婦ファッションというよりは少しだけお洒落に」

 という、さじ加減のファッションが、本当に難しいのです。

 

あんまり目立つ格好をしていたら、子どもたちからも、

「勘弁してくれ」

と言われますしね。

 

私は昔から、

「今このときに必ずしも必要ではないけれども、お洒落だからこうしている」

というファッションが、こっぱずかしいという気持ちがありました。

例えば、一昔前に流行ったサングラスを頭の上に乗っけるやつ(笑)。あれは、誰が始めたのかわかりませんが、「たまたまサングラスをしていた人が、何かのためにサングラスを外したいとき、ひょいと頭の上にずらした」ということなら、理解できます。やる人によってはお洒落に見えるのだろうということもわかります。

でも、「曇りや雨でサングラスが全く必要ではないシチュエーションで、何故かかけていたサングラスを、これまた必要もないのに頭に乗っけてみた。なぜならお洒落だ(と思う)から」

というのは、こっぱずかしいのです。

 

また、「たまたまTシャツの上に羽織っていたシャツを、暑いとかなんとかで脱いだが、邪魔なので腰に巻いておいた」というのはわかりますが、「シャツを腰に巻く必要など全くないシチュエーションで、わざわざお洒落のために腰に巻いてみた」というのは、なんとなくこっぱずかしい。

 

同じ理由で、「これといった理由もないけど被ってみたハット(中折れ帽、的な)」というのも、無理なんですよ、自分的に(笑)。

 

だから、「寒いのに、抜け感のために出している足首」とか、「暑いのか寒いのかよくわからないけどバランスのためだけにそうしている、半袖Tシャツにダウンベスト」とかも、受け付けません(笑)。

 

ファッションは、やっぱり、ライフスタイルありきで成り立つものではないかなと思うのです。

 

スタイリストさんがスタイリッシュな格好をしていて素敵なのは、スタイリッシュな世界に生きているからで、田舎のアラフォーママンの私がそっくり真似をしたとしても、私の世界では浮きます。

 ブランドものの高価なbagも、都会で持てば素敵でも、田んぼの前で持ったら……(苦笑)。

 

田んぼに映えるのは、たとえばチェックのシャツとか、長靴、だとします(笑)。

でも、チェックのシャツに長靴でも、素敵な人は素敵です。

結局、お洒落に見える人というのは、自分や自分の暮らす世界を知っていて、それらに自信を持っていて、自分のライフスタイルに合うファッションスタイルを持っている人なのではないでしょうか。そして、その場になじむおしゃれがわかる知性を備えている人というか。普段は都会的な格好をしていても、田んぼに来たら田んぼにふさわしい格好ができる人は、お洒落だと思います。ファッションは「知性」かもしれません。

 

いくら雑誌で

「アラフォーはデコルテを出しましょう!」

と提案されていても、子どもの学校の参観日にデコルテをガバッと出していくわけにはいきませんよね。日本のママンに求められる参観日ファッションでは、デコルテはしまっておかなくてはならないでしょう(笑)。

 

 

年を重ねてお洒落に疲れたのもありますが、自分のライフスタイルや体型に合うファッションに自然に落ち着いてきて、あまり本や雑誌は参考にならなくなってきたということでしょうかね。

 

でもまあ、ちょっと見苦しくない程度にしようか、と思うとき、今一番参考にしているのは、『Oggiエディター三尋木奈保 My Basic Note:ふつうの服でおしゃれな感じのつくり方』です。

 

Oggiエディター三尋木奈保 My Basic Note: ふつうの服でおしゃれな感じのつくり方

Oggiエディター三尋木奈保 My Basic Note: ふつうの服でおしゃれな感じのつくり方

 

 

三尋木さんのコーディネートは、全体的に色味や形が落ち着いているし、オフィスカジュアルだけでなく、田舎のアラフォーママンがしていてもあまり浮かないような品のいいベーシックなスタイルだと思います。数年前に出た本ですが、いまだに古い感じはしないと思います。季節ごとにパターンが決まっているのも実用的です(雪国だと冬は足元が悪いことが多いので、靴をブーツと決めると、自然とスカートは短く、パンツはスキニーに決まってきてしまう、など、季節によってのパターンがいろいろあるので、私にも)。

 

今は、おしゃれ方面が錆び付きつつある私。来月の子どもの参観日、何を着ていくべきか、気温や、ママンという立場、脱ぎ履きのしやすい靴、スリッパになってもおかしくない服、などなど、様々な観点から、頭を悩ませているところです(苦笑)。

 

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