今日明日は、最強寒波の中、センター試験ですね。大雪のための交通渋滞や、寒さでの体調不良が懸念される中、勝負の日を迎えた受験生のみなさん。どうか力を尽くせますように!
また、受験生の親御さんがたも、さぞかしハラハラなさっていることでしょうね。私も、部外者ながら、勝手にハラハラしております(笑)。お子さまの健闘を、ママンの書斎からお祈りしております。
今日は、センター試験にちなんで、学習法の書籍をご紹介します。
「宮本算数教室」という算数教室をご存知でしょうか?宮本哲也さんという方が、小学校3年生から6年生までの算数をお一人で指導していらっしゃる塾です(6年生だけ、国語も見ていらっしゃるようですが)。なんでも、独自の指導方法で、在籍している子どもたちのほとんどが、開成や麻布といった最難関中学に進学していくのだそうです。
書店などで、『算数と国語を同時に伸ばすパズル』というドリルを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
私も以前、うちの子どもたちにどうかと思い、『算数と国語を同時に伸ばすパズル』を購入したのが、この宮本先生を知るきっかけでした。
うちの子達は、息子は数学や理科が好きで、国語が苦手です。そして娘は、国語は好きだけれども算数は嫌いというお方。
どうしたらそれぞれの苦手を克服できるかと考えていたところだったので、「算数と国語を同時に伸ばす」というところに、親としては惹かれてしまったんですよね(笑)。
「パズル初級」の問題は、このようなものです。
イヌ🐶、ネコ🐱、サル🐵がかけっこをしました。
イヌ🐶「サル🐵に勝った」
ネコ🐱「1位じゃなかった」
サル🐵「3位じゃなかった」
それぞれ何位だったでしょう。
どうですか?答えは、このエントリーの最後の方に書いておきます(笑)。
このような問題が、初級から中級、上級へと進んでいきます。初級の問題を見ただけでも、書かれてある日本語をきちんと整理する必要があり、頭を使うということがわかりますよね。
このパズルを考えた宮本先生の著書『算数と国語を同時に伸ばす方法』には、算数と国語には密接な関係があるということが書かれています。
この本の中で、私が「なるほど!」と思ったのは、
算数も国語も、「書かれてあることだけ」を正確に整理して、「自分の余計な想像を挟まない」ということです。
算数の文章題でも、国語の心情を問われる問題でも、書かれてあることから読み取れることしか用いてはいけないのです。
言われてみれば当たり前なのですが、うちの子を見ていると、国語で「登場人物の心情」や「筆者の考え」を聞かれているのに、問題の文章はめんどくさいのでパパッと読み、あとは適当に自分の気持ちなり考えを自分の言葉で書いてしまって間違う、ということをよくやります。私も口をすっぱくして、
「あなたの考えなど、この問題では聞かれていない」
と言ってきましたが、学校の授業では
「あなたはどう思いますか」
と聞かれる授業を受けているので、混乱するらしいのです。
しかし、「自分はどう思うか」を自由に書いていいのは作文や詩の創作などの分野です。読解問題においては、自分の考えではなく、あくまで「登場人物の」心情、「筆者の」考えなのです。
これについて、宮本先生は、教室の子どもたちには
自己主張するな
とおっしゃるのだそうです。
この客観的な文章の読み方は、確かに算数の文章題を解くときと同じことをしています。
仮に読解問題の最後辺りで、
「この文章を読んでの、あなたの考えを書きなさい」
という問題があったとしても、それはあくまで「この文章を読んでの」考えなので、文章からあまりに逸脱した自分なりの考えをどんなにかっこよく書いても、❌になるのです。
算数の文章題を解くとき、日本語で示されている条件を、図にしたり数直線にしたりして整理してみるとわかりやすくなりますよね。国語も同じように、客観的に、「書かれてある情報だけを整理して判断する」ことが大切なのだそうです。国語の読解に主観は要らないということですね。
自己中心的で、自分を基準にして答えを見つけようとする人は国語のテストでは正答できません。
というところ、うちの子どもたちの前で音読しました(笑)。
ほかにも、算数の答えは見直しをするのに、国語の記述問題を見直す子は少ないことから、
記述問題は三回書き直す
とも述べられています。
とにかく、算数は国語であり、国語は算数なのです。日本語が理解できるなら算数も解ける、算数ができるなら国語も伸びる。算数と国語が密接に連動していることがわかりました。
我が家の、国語の苦手な息子、算数の苦手な娘。どちらも、得意な方の考え方を苦手な方に活かせば、これからそれぞれの苦手を克服できるかもしれない!と、勇気がわいてきましたよ!
それでは、先に紹介していた、『パズル初級』の答えを書いておきますね。
1位 イヌ🐶
2位 サル🐵
3位 ネコ🐱
でした。
どうですか?
正解できましたか?