ママンの書斎から

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『親のための受験の教科書』追記

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前回、和田秀樹さんの『親のための受験の教科書』という本をご紹介し、引用したい部分がたくさんありすぎたのでやめた、と書きました。

 

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しかし、AI時代について言及されている部分と、学校の勉強と塾の勉強についてのところ、都会と地方の教育格差について書かれたところは、どうしても引用したい部分がありましたので、今日は、それらのことに触れたいと思います

 

まず、AIの時代について

 

AIの時代には、勉強した人としない人の格差が広がる

 

必要なのは、理解力や読解力、知識を獲得できる基礎学力

 

AIの時代が来たら、生き残るのは、AIを使う側の人間。

 

そういう時代まであと10年あるとするならば、今のうちに使いこなす側になっておく必要があるのではないでしょうか。

そのためにも、やはり大事なのは、基本的な知識と読解力、そしてその知識を獲得できる記憶力のような基礎学力だということです。

 

注目したいのは、以下の部分。

 しかし日本では、中学校までは基礎学力は無視しても発想力をつける「生きる力」をつけることに主眼を置くカリキュラムを採用しはじめています。

(中略)

2020年からの入試改革では、基礎学力でなく、「生きる力」を問うような問題を出せ、出さないと補助金を減らすぞと文部科学省は大学を脅しています。

 しかし、中学・高校で基礎学力がついていないので、大学に入ってから、基礎学力をつけるために詰め込み教育をやるというおかしな状況が、現実には生まれています。

(中略)

そして受験では、考える力や発表する力を求めながら、大学教育はまったく変わろうとしていません。

和田さん、AIの時代を迎えるにあたって、2020年からの入試改革に警鐘を鳴らしていらっしゃいますね。

 

英語についても、

「話す」「聞く」の自動翻訳がスマホのようなものでできるようになるのは、数年のうちとされています。もちろん、読み書きも同様です。本当に必要なのは、高度な英文を翻訳した日本語が読めるような読解力と、英語にする前の高度な思考力や表現力のはずです。

 

確かに、英語の4技能は高めるに越したことはないけれど、流ちょうな英語を話せても、伝える中身を持たない人間は、結局必要とされる人にはならないですよね。伝える中身を持ち、必要とされるためには、確かな学力をベースにさまざまな教養を広げ、高度な思考ができる人になる必要があります。

 

「情報編集力」「問題解決能力」「納得解を探せる力」など、「生きる力」にばかり関心が集まっていますが、それもこれも、基礎学力があってはじめて追求できることであると、改めて気づかされました。

 

次に、受験勉強と学校の勉強、どちらを優先するのか、という問題について

 

学校は文部科学省のカリキュラムに則って、受験と関係のない宿題を出します。

(中略)

おそらく学校の言うとおりに勉強していては、行きたい大学に受かる可能性はかなり低いはずです。

ここを読んで、愕然としてしまいました。

全国の名だたる進学校から、超難関大を目指すような場合は例外として、地方の公立中・高では、進学校と呼ばれる学校でも、よくあることなのではないかと危惧しているからです。

授業の進度も遅い上に、部活の拘束がきつかったり、校内行事が多すぎたり、宿題も、受験には直接結びつかないものを大量に出したりするからです。

 

息子の中学3年の2学期以降は、学校と塾の両立で苦しみました。

受験直前の実技教科の宿題や、役職の持ち帰り仕事など、

「なんで今(受験直前に)これをやらせるの?合格させる気、あります?」

と思うことがとても多くて、イライラしていました。

 

学校は(特に公立は)予備校や塾と違って、受験勉強だけに特化した場所ではないので、部活動や文化祭など、子どもの人間的な成長につながる活動にも時間を割きます。それはそれで大事なことです。それこそが学校の意義なのかもしれません。

でも、難関校を目指している子にとっては、学校の勉強だけでは足りないから塾へ行き、塾からは塾の宿題が出て、土日は学校行事と塾の模試が重なったりすることはしょっちゅう。いつも、学校と塾の宿題に追われ、ぶつかった予定のどちらをとるか悩み、休んだ方のフォローも自分でしなければならないという過酷な環境に身を置くことになります。

塾や自分の勉強を優先させて学校の宿題や活動を適当にやっていると、先生方の印象もよくないだろう、でも、本当に時間がないのでどちらかを選ばざるを得ない、というジレンマを抱えますよね。子どもが。

 

東大を目指していた生徒が、学校の勉強を無視していたので、とても目をつけられていたのですが、東大に受かったとたんに学校で講演をやってくれとお願いされる。

 現金なものですが、希望の大学に合格するためにはどちらを優先させるか。親も子どもも考えなければいけないのではないでしょうか。

 

 

過去記事の「高校の部活、悩む……」にも書きましたが、2020年からの入試改革で、推薦やAO以外の一般入試でも、調査書というか、高校時代の部活動や課外活動、アワードなどが重視されるようになると、「学校の宿題は無視して自分の受験勉強をする」などという割り切った生徒ではいられなくなります。

 

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子どもたちには、のびのびと中・高生活を楽しんでもらいたいと思う気持ちもありますが、学校生活のファーストプライオリティは何なのか、それを忘れないでね、と念押ししたい気持ちです。

 

 

そして、都会と地方の教育格差について

 

和田さんは、「地方の人ほど受験本が必要」 とおっしゃっています。

都会の子は、学校や塾や予備校からさまざまな受験テクニックを習い、勉強に要領があるという当たり前のことを知っているので、こうした本はさほど必要ないと思いますが、地方で受験テクニックの必要性に触れる機会が少ない子どもたちにこそ、ぜひ読んでほしいと思っています。

 

地方で”いい子”といわれている子は、学校の先生の言うとおりに勉強し、いい成績を取るけれども、受験のテクニックがないために希望の大学に入れないことが往々にしてあるのでは、と感じています。また一方で、成績が上がらない子は、先生の言うとおりに勉強しないからだめなんだと思ってしまいがちです。実はそんなことはなく、ただ勉強のやり方が悪いだけだということが多いのですが、なかなかそうは思えないようです。

 

私が危機感を持っているのは、こうして小学校、中学校、高校で都市部と地方の学力格差がどんどん広がっていることです。あるいは、経済的なことも含め、受験テクニックに触れることができる人とそうでない人との格差も広がっています。

 

 和田秀樹さんが神様に思えてきました(笑)。

 

願わくば都市部に生まれたかったし、経済的な条件が許すなら、孟母三遷よろしく都会に引っ越ししたいくらいですが、それは、いろんな事情がからみ、今すぐどうこうできる問題ではありません。

 

今は、アンテナを高く張って、情報を集め、勉強していくしかありませんね。

 

基礎学力!

ファーストプライオリティを意識した学校生活!

情報収集で格差の撤廃!

 

今年度の我が家のスローガンです(笑)。