ママンの書斎から

ミドフォーママンの考えごとなど

『ちくま評論文の読み方』

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高校息0年生と言われる、中学生でもない、高校生でもない宙ぶらりんな春休み中の息子は、合格した高校から出されている春休み課題に苦戦中です(^_^;)。

 

   

 

 

息子は高校からの要約課題に苦戦中

 

息子の高校からの宿題は、英語と数学はほぼ終わりました。が、問題は国語です。

古文漢文はテキストをやるだけなので、嫌々ながらもやっていました。

一向に進まないのは現代文です。

 

「評論文の200字要約を7本(第1章収録評論すべて)」

 

というもの。

 

息子は、まず長い文章をを読むのがめんどくさいという人なので、評論を7本も読んだ上に要約、という宿題は、どうにもこうにもハードルが高くて取っ付きにくいようです。自己採点できませんしね。

 

少し見てやらないとダメかな~と思い、ようやく少し時間を取って、テキストを読んでみました。

 

 

 

 

そしたら、結構面白かったです。

 

平田オリザさんの「ちゃぶ台か、テーブルか」

 

「人によってコンテクストが違う(同じ言葉を使っていても、その言葉をどういう意味で使っているかは人によって異なる。」

 

という主張に、

 

「そうそう!それ私も思ってた!」

 

と共感できました。

 

木下直之さんの「建築はあやしい」

 

「原爆ドームは最初から原爆ドームだったわけではなくて、後から意味付けされて原爆ドームとして育ってきた。」

 

ということが、

 

「なるほど。題名の、建築はあやしい、とは、そういう建築史を踏まえた建物の奥深さのことを言っているのね。」

 

と納得できて、面白かったです。

 

福岡伸一さんの「生命現象というシステム」

 

『動的平衡』『生物と無生物の間』など、入試頻出の福岡伸一さん。

これは、たとえ内容がよく理解できなくても、読んでおくべきですね。

 

 

短い評論がアソートパックのように入っていて、しかもそれぞれの解説で、「具体と抽象」「修辞法」「二項対立」など、評論文を読み解く際に重要な着眼点が詳しく解説されているのです。

 

 

本の題名のとおり、評論文の読み方を指南してくれているんですよね。

私が高校生の時は、ここまで読み方を解説してくれているテキストには巡りあえませんでした。

 

 

これは、「高校生のための~」というシリーズで、評論だけでもいくつかありますし、小説バージョンもあるようです。

 

 

 

 

 

要約とは「何が書いてある?」

 

私が高校生の時の現代文の先生は、

 

「何が書いてある?」

 

という質問をする方でした。

 

当時は、そのざっくりした質問が実に答えにくい、と感じて苦手でした。

でも、

 

「何が書いてある?」

 

という質問は、究極の問いかけだったな、と今では思います。

要約は、結局は「何が書いてある?」ということなんですよね。

受験国語の数々の設問も、突き詰めれば、ずべて「何が書いてあったか?」ということです。

 

そういった意味で、要約の宿題は、国語脳を育てる、良い課題だと思います。

 

 

息子よ、頑張って!

こういう宿題を手抜きしないでやったら、力がつくと思うよ。

やる方も見る方も、根気が必要だけれども……"(-""-)"。

 

 

娘は、本は読むものの、評論文は苦手……。

娘にも、時々読んだ本の内容などを、

 

「何が書いてあった?」

 

と聞いて、要約のトレーニングをしようと思います。

 

 

 

 

 

 

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