ママンの書斎から

アラフォーママンの考えごとや読書記録

『ちくま評論文の読み方』

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子どもたちの春休みの宿題、忙しくてあまり見てやれていません……。

 

娘の方は、夏休み冬休みと同じテキストで、絵や作文が無いだけ余裕がありそうです。

学校とバレエが忙しくなる前に、英検の勉強をできるだけ進めておこうと話しましたが、その後ほったらかし……。先取り内容、ちゃんと理解しているかな?

 

息子の高校からの宿題は、英語と数学はほぼ終わりました。が、問題は国語です。古文漢文はテキストをやるだけなので、嫌々ながらもやっていました。一向に進まないのは現代文です。「評論文の200字要約を7本(第1章収録評論すべて)」というもの。

息子は、まず長い文章をを読むのがめんどくさいという人なので、評論を7本も読んだ上に要約、という宿題は、どうにもこうにもハードルが高くて取っ付きにくいようです(苦笑)。自己採点できませんしね。

 

少し見てやらないとダメかな~と思い、ようやく少し時間を取って、テキストを読んでみました。

 

高校生のための現代文ガイダンス ちくま評論文の読み方 (教科書関連)

高校生のための現代文ガイダンス ちくま評論文の読み方 (教科書関連)

 

 

そしたら、結構面白かったです。

 

平田オリザさんの「ちゃぶ台か、テーブルか」は、「人によってコンテクストが違う(同じ言葉を使っていても、その言葉をどういう意味で使っているかは人によって異なる。」という主張に、

「そうそう!それ私も思ってた!」

と共感できましたし、木下直之さんの「建築はあやしい」も、「原爆ドームは最初から原爆ドームだったわけではなくて、後から意味付けされて原爆ドームとして育ってきた。」ということが、

「なるほど。題名の、建築はあやしい、とは、そういう建築史を踏まえた建物の奥深さのことを言っているのね。」

と納得できて、面白かったです。

『動的平衡』で有名な、福岡伸一さんの「生命現象というシステム」なども入ってます。

 

 

短い評論がアソートパックのように入っていて、しかもそれぞれの解説で、「具体と抽象」「修辞法」「二項対立」など、評論文を読み解く際に重要な着眼点が詳しく解説されているのです。

 

ちょっと上から目線な言い方になってしまいますが、意欲的に作られたテキスト、という感じがしました。

本の題名のとおり、評論文の読み方を指南してくれているんですよね。

私が高校生の時は、ここまで読み方を解説してくれているテキストには巡りあえませんでした。

 

 

これは、「高校生のための~」というシリーズで、評論だけでもいくつかありますし、小説バージョンもあるようです。

 

高校生のための現代思想ベーシック ちくま評論入門 改訂版 (高校生のための現代文アンソロジー・シリーズ)

高校生のための現代思想ベーシック ちくま評論入門 改訂版 (高校生のための現代文アンソロジー・シリーズ)

 

 

ちくま評論入門 (高校生のための現代思想ベーシック)

ちくま評論入門 (高校生のための現代思想ベーシック)

 

 

ちくま小説入門 (高校生のための近現代文学ベーシック)

ちくま小説入門 (高校生のための近現代文学ベーシック)

 

 

高校生のための近現代文学エッセンス ちくま小説選

高校生のための近現代文学エッセンス ちくま小説選

 

 

 

息子の通う高校では、『評論文の読み方』のみがテキストに指定されています。現代文の教科書はまた別にあるので、これは副読本的な扱いなのかもしれません。

同じような扱いでテキスト指定している高校も多いのかな、と思います。

 

 

息子が面白がってどんどん進めている数学の教科書は、何が面白いのか、私にはさーっぱりわかりませんが、国語のテキストは面白く感じる典型的文系の母です(苦笑)。

 

 

私が高校生の時の現代文の先生は、

「何が書いてある?」

という質問をする方でした。

当時は、そのざっくりした質問が実に答えにくい、と感じて苦手でした。

でも、「何が書いてある?」という質問は、究極の問いかけだったな、と今では思います。要約だって、結局は「何が書いてある?」ということなんですよね。受験国語の数々の設問も、突き詰めれば、ずべて「何が書いてあったか?」ということです。

 

そういった意味で、要約の宿題は、国語脳を育てる、良い宿題だと思います。

 

 

息子よ、頑張って!

こういう宿題を手抜きしないでやったら、力がつくと思うよ。

(やる方も見る方も根気が必要だけどね)

 

娘は、本は読むものの、評論文は苦手……。

娘にも、時々読んだ本の内容などを、

「何が書いてあった?」

と聞いて、要約のトレーニングをしようと思います。

 

 

息子の同級生は、この春休みに海外旅行に行っているようです。

我が家は、受験に精一杯で、受験後の春休みをどう過ごすかなんて、考えてもいませんでした。

実際春休みに入ってみたら、入学準備と、高校からの宿題と、塾の春期講習とで目が回るような忙しさで、旅行に行けるような日程でも財政状態でもなかったのですが(苦笑)。

 

きっと受験終了前から動いていないと、激混みの春休みの旅行なんて組めなかったはず……。

すごいなあ……。

余裕あるなあ……。

いいなあ(笑)!

 

旅行に行く、なんていう春休みの過ごし方は羨ましいけれど、何の予定も組んでいなかった我が家の春休みは、

じっくり要約に取り組む春休み、と思うことにします(苦笑)。