ママンの書斎から

アラフォーママンの考えごとや読書記録

受験ストレスマネジメント

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公立受験まで、あと2週間となりました。

毎日毎日、気力と体力が最後まで持つかヒヤヒヤし続けることに、少々疲れを感じています(苦笑)。

 

しばらく受験本からは遠ざかっていましたが、最近の私の受験ストレスというか、疲れを持て余している感じを打開するヒントを得るべく、和田秀樹さんの本を読んでみました。

 

受験に勝利した親子が実践したストレス克服法  誰も知らない受験必勝術!』

 

誰も知らない受験必勝術!  受験に勝利した親子が実践したストレス克服法

誰も知らない受験必勝術! 受験に勝利した親子が実践したストレス克服法

 

 

長いタイトルですね(笑)。

そして、受験生の母のストレスについて特記している部分は無く、受験生(子ども)のストレスと、それに親としてどう対応すると良いか、ということについて書かれた本でした(笑)。

 

でもまあ、受験生のストレスというものについて新しい発見もありましたし、私自身のストレスにも応用できそうな考え方がありましたので、いくつかご紹介したいと思います。

 

まず、筆者は

ストレスは減らすよりも上手に受け入れることが重要である

という考え方に立って、

ストレスを「解消」したり「発散」するのでなく、自分のリソース(資源)ととらえてマネジメントする

ことを目標とされています。

 

ストレスは、あっていいのだという考え方。

まずこれで少し、楽になりますよね。

 

受験は避けて通れないし、受験ストレスもゼロにすることはできません。

それならば、つきあい方を覚えた方が建設的です。納得。

 

 

フィギュアスケートの羽生結弦選手は、これまでにたくさん怪我を乗り越えながら素晴らしい結果を出してきたわけですが、怪我している状態で試合に出てみて、

「大丈夫だ、痛くても飛べる、と思った。」

というようなことをおっしゃっていました。

 

ストレスや負荷がかかったままの状態でも、

「自分はやれる!できる!」

と自信が持てれば、結果はついてくるという良い例なのではないでしょうか。

 

羽生選手の例を受験に置き換えて考えてみると、ストレスや不安を抱えたままでも試験を受けることはできるし、結果も出せる、ということになります。 

 

では、ストレスを上手に抱えるためにはどうするか。

 

筆者は、

価値観を変えることで受験ストレスは和らぐ。

とおっしゃっています。

「オール・オア・ナッシング」ではなく、「いろいろな方法がある」というものの見方に変えることです。「失敗したら終わりではなく次に成功すればいい」という考え方に切り替えることも大切でしょう。

 

完全主義をゆるめてあげ、「合格点でなんとか切り抜ければいいんだ」という発想になることができれば、大人になってもストレスに強い人間でいられます。

 

そして、

このようにして、ストレスを軽減しつつ、目標をあきらめない方法を学ぶことがストレスマネジメントです。

と述べられています。

 

受験がストレスになっているからといって、受験をやめる、などということではなく、受験を抱えたままで、ストレスをコントロールしながら受験を乗り越える経験をさせる、ということです。

 

受験ストレスをうまく乗り越えた経験により、自分に真の自信が育ち、生涯役立つストレスマネジメントを得る。

 

なるほど……。

受験を、ストレスマネジメントを身に付ける良い機会にしてしまおうということですね。

確かに、どうせ受験は避けられないなら、合格を勝ち取るという成功体験だけでなく、あのときのストレスを切り抜けた、だから、自分はこれからも大丈夫だろう、という成功体験にしてやりたい、と思いますね。

 

実際、ストレスを悪いものと考えて除去したがる人より、マネジメントしようとする人のほうが肉体的にも精神的にも健康で、生産性が高いという研究結果も出ています。

 

「マネジメント」でいいのですね。

すっかり無くさなくても、抱えたままでも、コントロールできればいい。

 

 もし本当に子どもの不調を感じたら、「完治」を目指すのではなく「寛解」を目指す、という考え方も、プレッシャーにならなくていいなと思いました。

 

「寛解」とは……

原因は除去されていないものの症状がほぼ消失した状態

のことだそう。そういえば、娘が小さいころ風邪をこじらせて入院したとき、「治癒」ではなく「寛解」という状態で退院したことがあるなあ……。そのときも、「完治」でなくてもいいんだ?と拍子抜けしたけれど……。

 もちろん、ストレスの要因を完全に取り除ければそれがいちばんいいけれど、それが叶わないということも結構あることだと思うんですよね。

だから、とりあえず「寛解」まで持っていこう、と考えればいいのだと思うと、気が楽になります。

 

ストレスは、抱えたままでもいいんですよね。それに飲み込まれて何もできないという状況でさえなければ、普通に生活できるし、試験も受けられます。それでいいのだ、と、吹っ切れそうな気持ちになりますね。

 

 

では、ストレスを抱えたままで、「軽減」「寛解」に持っていくにはどうすればいいか……。

 

現在の日本の精神医学では、薬物療法が主体だそうですが、18歳以下の子どもには薬物療法は危険でなおかつ効果がないそうです。

カウンセリングにも副作用はあるそうで、合わないと悪化することも……。

だから筆者は、ひとつの選択肢に固執しないで、いろいろな方法を試すことをすすめています。

 行動療法や森田療法など、さまざまな治療法がありますが、この本では

うつ磁気刺激治療(TMS)

を、即効性、安全性があり副作用がなく、薬物療法のリスクが高い10代にとっては、安心して受けられる治療法だとして います。

前頭葉に刺激を与え、脳の活動を回復させる目的で行われる治療法だそうです。

 

実際に思春期や受験期に調子を崩したお子さんとその親御さんの、TMS治療の体験談がいくつか載っています。

 

光トポグラフィー検査

 

という、前頭葉の血流量を測定して脳の状態を「見える化」するという検査もあり、この検査を受けると、脳の状態が「うつ病パターン」であるとか、「双曲性パターン」であるとかがわかるのだそうです。

 

このようなTMS治療や光トポグラフィーの検査は、今の日本では、新宿、名古屋、大阪で受けることができるそうで、病院の情報なども載っています。

 

最後に、あとがきに書かれていたところに、とても共感しました。

アメリカでは、思春期の子どもに自由放任の方向性で教育を行ってきたが、それが少年非行、売春、麻薬などの事犯を大きく増やしてしまった。(中略)

思春期の子どもを自由にしておくより、何か課題を与え、きちんとルールづけをしたほうがいい

 

受験期の心の不調は、少なくとも受験勉強のせいだけではない、複合要因が絡んでいるはずだということです。

 だとすると、多くの場合、受験勉強を、やめさせるだけでは解決になりません。

(中略)

受験勉強を続けさせた上で、どのようなやり方で、精神的な破綻を回避する、さらに、受験を乗り切っていくかを考えてみるほうが、はるかに建設的だと私は信じています。それ以上に、受験というストレス状況を乗り越えて、成功体験をすることが、人生において自信になるだろうし、また、これからストレス状況に対峙した際に、似たようなやり方で切り抜けられるという感覚を持ちやすいでしょう。 

 そのための方法が、ものの見方や生活を変えるようなことなのかもしれませんし、精神科医に頼ったり、TMS治療のような最新の治療を受けることかもしれません。しかし、それは決してずるいことでも、弱いことでもなく、人生を生き抜くテクニックをひとつ覚えたことになるのです。

 

長い引用になってしまいましたが(苦笑)。

 

が、この本を読んだら、ここ最近の私の

「な~んか、頑張れないなぁ~。」

という疲れた感じ、やる気の出なさを、

「まあ、しょうがない。」

と思うことができました。

この「やる気の出なさ」と共に、あと2週間歩もう、と(笑)。

 

今すぐ最新の治療を受けたりはできないけれど、

「受験ストレスはあって当たり前だし、無くさなくてもいいし、軽減する方法をいろいろ試しながら、解決しないまま本番を迎えたっていいんだ(「寛解」でいい、的な)

という気持ちになり、楽になりました。

心身ともに万全の状態で本番を迎えられる人は、きっとそんなに多くない。

うちだけじゃなくて、みんな、ストレスマックスで会場にやってくるはず(笑)。

頑張り切れていなくても、ちょっと寝不足でも、ちょっと体調不良でも、きっとなんとかなる……。

 

 

息子本人も

「ああもう、早く受験終わりたい……。」

と言っていますし、私も毎日そう思っています。

親子で疲れてるのですが(苦笑)、まあそれは自然現象。しょうがない。

あとはどうにかこうにか「軽減」しつつ、できることをやっていくしかないわけです。

 

これから先、受験以外の何かストレスを抱えたとき、

「あのとき、しんどかったけれど、なんとか乗り切れた。だから今回もきっと大丈夫!」

という自信とともに、今を振り返ることができたらいいなと思います。