ママンの書斎から

アラフォーママンの考えごとや読書記録

『戦争と平和』(トルストイ原作)

スポンサーリンク

年明け早々、ヘビーなタイトルですみません(苦笑)。

 

大晦日と元日の夜中(家族が寝静まっている間)限定で、イッキ見していたんです。

 

戦争と平和 DVDBOX

戦争と平和 DVDBOX

 

 

トルストイの『戦争と平和』は、これまでにも本で何回かトライしましたが、その分厚さから、その都度挫折してきました(笑)。

 

戦争と平和〈1〉 (岩波文庫)

戦争と平和〈1〉 (岩波文庫)

 

 

戦争と平和〈2〉 (岩波文庫)

戦争と平和〈2〉 (岩波文庫)

 

 

戦争と平和〈3〉 (岩波文庫)

戦争と平和〈3〉 (岩波文庫)

 

 

戦争と平和〈4〉 (岩波文庫)

戦争と平和〈4〉 (岩波文庫)

 

 

戦争と平和〈5〉 (岩波文庫)

戦争と平和〈5〉 (岩波文庫)

 

 

でも、それをBBCがドラマ化した作品を、少し前にNHKで放送していたんですよね。

その頃は、気になりつつも、なんとなくヘビーそうで見始めるのをためらってしまい、一応録画だけしていました。

 そろそろ消去して録画容量を空けたいなと思い、塾弁(つまり早起き)の要らない大晦日と元日の夜中にイッキに見たら、想像以上に良かったのです。

 

背景は、ナポレオン率いるフランスに攻められているロシアで、主人公ピエール(冴えない青年だったが、遺産相続でお金持ちのベズーホフ伯爵になった)、その親友で貴族でありながらストイックな軍人アンドレイ、アンドレイと恋に落ちるもいろいろあって最後はピエールの妻になるナターシャ、そしてその兄で、一家の破産のきっかけとなる大借金を作ったりもするが最終的にはアンドレイの妹の真面目で信心深いマリアと結婚するニコライ、この4人を中心に描かれている長編です。もうこれだけで長い(笑)。

 

俳優陣で私が注目していたのは、ナターシャ役のリリー・ジェームスさんと、アンドレイ役のジェームス・ノートンさん。

リリー・ジェームスさんは、『シンデレラ』や『ダウントン・アビー』のローズ役で、可愛い人だな~と思っていたのですが、今回も明るく華がありました。途中精神的に不安定になる演技がありましたが、そんなときでも隠せないみずみずしさというのか……。あんまり可愛らしくて、見とれてしまいました。

 

アンドレイ役のジェームス・ノートンさんは、『ハッピー・バレー』や『グランチェスター』の役でも思いましたが、影のある役がお似合いですね。でも今回は、とてもハンサムなのに、役作りとはいえ、髪型が、モミアゲ長すぎ!太すぎ!だったのが残念でした(笑)。

 

ピエール役のポール・ダノさんは、今回初めて知った方でした。ピエールは、誠実だけれども、なかなかに冴えない役どころなんです(苦笑)。いい人なんだけど、うまく立ち回れない人の生きづらさや苦悩というものが、痛々しいほどに伝わってきました。

最初は、この幸薄い主人公の長編を最後まで見るのはキツいかも、と思ったほどでしたが(苦笑)、最後にナターシャと結婚した後は、あんなに冴えなかったピエールが、なんだかちょっとカッコよく見えるような気が(笑)。役者さんの力量なんでしょうね。

 

 

他にもいろんな登場人物が出てきます。

『マスケティアーズ』の三銃士の中でも、リーダー的なアトス役だったトム・バークがドーロホフという悪い役で出ていたりとか(最後は改心したのか、悪い奴ではなくなってましたけど)!

 

俳優さんたちを見ているだけでも楽しめました。

 

 

作品の内容は、なんというか、含蓄がありすぎて、何を主題と言えばいいのか、まとめきれません。

 

 戦争で思わぬ捕虜生活を経験したことにより、不幸だと思っていた自分の境遇が、実はとても恵まれたものだったと幸せを噛み締めたピエール。

 

戦場の悲惨さを経験するうちに、ナターシャの過ちを許す気持ちになり、心穏やかに旅立つことができたアンドレイ。

 

無邪気な少女から、戦争や家の破産、アンドレイの戦死など、悲しい出来事をたくさん乗り越えて大人の女性となり、最終的にはずっと支えてくれたピエールと結婚したナターシャ。

 

 

戦争(悪いこと)があるから平和(良いこと)に気づける(だから、一見不幸なことも、すべては良きことにつながっている)ということなのでしょうか?

 

戦争(悪いこと)が無ければ平和(良いこと)に気づけない人間の愚かさ、という視点も含んでいるように思います。

 

でも、たくさん失敗して遠回りして、やっと大事なことに気づいていく人間という生き物のいじらしさというか、可愛らしさよ、というような、トルストイの寛大な愛情の眼差しを、感じなくもない……。

 

何にせよ、あまりにも重厚で壮大で、見終わったあと、人ひとりの歴史、人生の重みというものを考えて、しばらくボーッとしてしまうほどでした。

でも、なんとなく

「きっと、それでいいんだな。」

「今の自分も、大変なことをいっぱい抱えているけど、きっと、それでいいんだな。」

と、人生を肯定されたような気持ちになります。大変さが変わるわけではないのですが、受け止め方が変わるというか。

 

たとえ「失敗」とか「不幸」に感じることがあっても、人間万事塞翁が馬というか、最終的には「すべてこれでよかった。」と思えることになるのではないか、と。

 

 

昔、何かの本で、

「幸せは不幸をまとってやって来る。」

というような言葉を読んだことがあります。

 

この『戦争と平和』でも、それを思い出しました。

 

 

この時期にこれを見たということは、何かの「お知らせ」なのかしら。

 

例えば子どもの受験の結果がどうなろうと、精一杯やった結果なら、最終的には、入学した学校が、子どもにとってベストな学校なんだろうと思います(現段階ではもちろん、第一志望合格を信じて目指していますけど!)。

 

一見悪いことが起きたように見えても、実はそれはいい結果につながることなのかも!

ちっぽけな自分では考えつかないほど、素敵な「神様プラン」があるのかも!

ピエールが最後に言っていた言葉も、そんなような意味だったと思います。

 

「細かいことを気に病むな、怖れず進め!」

というメッセージだと受け止めました(笑)!

 

 

文豪トルストイの、本ではなかなか読破できない長編ですが、映像だとイッキに行けます。映像を見てから活字でまた読んでみるというのもアリだと思います。

 

私は、はからずとも、ここ数年のお正月は、ヘビーな長編を見たり読んだりしています。

デュマの『モンテ・クリスト伯』とか。

何で年末年始に復讐もの(笑)?と、自分でもツッコミたくなりますが、

強制的に日常がストップしているような時でもないと、まとまった時間が取れないので、お正月の読書や映画(海外ドラマ)鑑賞は、ついついヘビー級になってしまうんですよね(苦笑)。

 

でも、満足感が得られます(笑)。

 

ご興味のあるかたは、ぜひご覧になってみてください(^_^)。