ママンの書斎から

アラフォーママンの考えごとや読書記録

道祖神の招きにあひて

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昨日までの週末は、息子の塾がお休みだったので、この機会にと、私立の受験会場の下見や散髪に行き、私立の願書を清書したりしました。

 

どの用事も、受験のための大切な準備です。

それらを3つもこなせたのだから、せっかくの塾のない週末を有効に使えた、と満足するべきでした。

 

でも私は、用事を済ませて帰宅したあと、テレビを見て笑っている息子に、少し苛立ってしまいました。

「せっかくの塾のない週末なんだから、テレビなんか見ていないで、普段できない勉強をもっとやればいいのに。」

と。

 

でも、

「リビングで同じテレビ番組を見て、家族みんなで笑うのは久しぶりだな。」

とも感じていたので、小言を言いたいのをしばらく我慢していました。

 

すると、テレビにディズニーリゾートが映りました。

「あー、ディズニーとかUSJとか行きてー!」

と言う息子。

「修学旅行で行ったでしょ。」

と娘。

「いいの。それはそれ。俺は、今、旅に出たいの!」

と、息子。

「受験生の言いそうなことだねえ。」

と、夫。

 

そこまで聞いたところで、私の頭のなかに、

息子が期末テストの勉強で苦労していた、『奥の細道』の

道祖神の招きにあひて

という一節が浮かんできました。

道祖神(道行く人の安全を守る神)が(自分を)招いているようで、何も手につかず(どうにも旅に出たい思いがおさえられず……)」

という、あの一節です。

 

 

 

おくのほそ道(全) (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

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おくのほそ道―現代語訳/曽良随行日記付き (角川ソフィア文庫)

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芭蕉 おくのほそ道―付・曾良旅日記、奥細道菅菰抄 (岩波文庫)

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奥の細道―マンガ日本の古典 (25) 中公文庫

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すらすら読める奥の細道

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そこで、何も考えず、

道祖神の招きにあっちゃって、どうにもこうにも旅に出たくてしょうがないんでしょ。」

と言いました。

苛立っていたので、吐き捨てるようなニュアンスで言ったと思います。

 

 

そしたら……、なんと、息子が爆笑!

 

 

ビックリして、

「何がおかしい……?」

と聞くと、

「だっていきなり道祖神とか言うから!」

と、息も絶え絶えになって笑っています。

 

 

笑い転げる息子を見たのが久しぶりだった私は、なんだか苛立っていたのも馬鹿馬鹿しくなり、いたずら心がわいて来て、

そぞろ神(人の心を誘惑し、落ち着かせない神)も出てきたんじゃないの?」

とダメ押し。

すると、さらに爆笑する息子。

 

話が見えない娘と夫はポカン……。

 

 

なんだかおかしくなって、最後は私も笑ってしまいました。

 

 

日頃から笑いのツボの浅い息子ですが、「道祖神」と「そぞろ神」にツボっちゃうとは思いませんでした(笑)。

 

 

息子と私は期末テストの勉強で『奥の細道』に触れていたので、同じことで笑えたわけですが、文学作品を話のタネにして子どもと笑える日が来るとは……と、ちょっと感慨深い感じもしました(笑)。

 

本音を言えば、もう少し苦手分野の勉強してほしかった週末でしたが、考えてみれば、髪の毛を切りにいく暇すら今までなかったのですから、ちょっとゆっくりし、テレビを見たり、家族と談笑したり、そんな息抜きからも遠ざかっていたんですよね。

昨日は偶然できたことでしたが、苛立ってしまったときに、それをそのままぶつけなくてよかったと思いました。

 

だから昨日の夜は、苦手な分野や難問などの苦しい勉強は避けて、東大王のテレビを見ながら、今日は四字熟語の勉強!(漢字の「一(いち)」がつく四字熟語、とか、やってましたよね)と割り切って、軽めの勉強にしました。

 

その後は、

「面接で「最近読んで感銘を受けた本は?」と聞かれたときの対策!」

と称して、藤原和博さんの本を読んだり……。

 

www.mamannoshosai.com

 

まさか感銘を受けた本として『奥の細道』を挙げるのも、なんか違いますしね(笑)。

 

 

息子以外の家族も、普段は、息子がリビングで勉強しているとテレビをつけるのを遠慮しがちなので、テレビをつけてくつろいだ昨日は、家族にとっても息抜きになったと思います。

 

 

 それにしても、うちの息子。

道祖神」と「そぞろ神」では笑えるのに、どうして古文は嫌いなの(苦笑)?

もうちょっと国語にも興味を持ってちょうだいな!

と、複雑な母なのでした……。