ママンの書斎から

アラフォーママンの考えごとや読書記録

『10年後、君に仕事はあるのか?』

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数日前に、「納得解」について記事にしました。

 

www.mamannoshosai.com

 

その後、いただいたコメントをきっかけにもう少し調べてみたところ、藤原和博さんに行き着きました。

 

藤原さんは、「東京では義務教育初の民間校長」となったことで有名な方です。

(今、嵐の櫻井翔君も、企業のビジネスマンが高校の校長先生になって奮闘するドラマをやってますよね。)

 

藤原さんと言えば、「よのなか科」というユニークな授業をされることでも話題になりましたよね。

最初は杉並区立和田中学校に赴任されましたが、今は奈良県立一条高校の校長先生をされています。そして、いつからか「教育改革実践家」という肩書もついているようですね。

 

ビジネスの観点から教育を改革されていることで有名な藤原さんは、「納得解」についてもいろんな講演で話されていて、本にも書かれていました。

 

この『10年後、君に仕事はあるのか?』は、高校生向けに書かれた本らしく、「君たちは~」という、語りかけ形式で進みます。

 

10年後、君に仕事はあるのか?―――未来を生きるための「雇われる力」

10年後、君に仕事はあるのか?―――未来を生きるための「雇われる力」

 

 

読んでみたら、自己PR書を作成するのにウンウン唸っていた息子に、一刻も早く読ませなくては!と焦る内容でした(笑)。

 

これからはどういう世の中になるのか。

だから現在の中高生に求められるのはどのような力なのか。

2020年以降の大学入試、就職活動の激変。

仕事が消滅する時代に身につけておきたいこと。

「雇われる力」とは?

知りたかったことがたくさん書かれていて、説明するのももどかしく、

「とにかく読んで!」

と、子どもたちに今すぐにでも手渡したい本です(笑)。

 

 

ご紹介したい内容がてんこ盛りすぎるので、この記事では、「納得解」についての追記ということで、「納得解」についてだけ触れることにします。

 

 

AIの出現によって、これからの10年で、今ある仕事がどんどん無くなっていく、と言われています。そして、AIにはできない、人間にしかできない仕事が生き残ったり、新たに出来たりすると予想されている中、そこで必要とされるのはどのような人か。

 

情報処理力(知識・技能)国語・英語・数学・理科・地歴・公民・体育・芸術・家庭・情報

情報編集力(思考力・判断力・表現力)コミュニケーション・ロジカルシンキング・シミュレーション・ロールプレイ・プレゼンテーションの5つのリテラシー

基礎的人間力(体力・忍耐力・精神力・集中力・持久力・バランス感覚・直観力……)スポーツ・芸術・部活・学校行事など

 

この3つを兼ね備えた人だと、藤原さんはおっしゃっています。

基礎的人間力を土台として、情報処理力と情報編集力を持ち合わせた人材。

そして、これまでのような「正解があってそれを求める社会」では、情報処理力を鍛ればよかったけれども、「正解のない」これからの世の中では、自分も相手も、みんなが納得する「納得解」を導かなければならなくなり、そのために必要なのは「情報編集力」の方だと述べています。

 

この「情報編集力」を鍛えるのが「アクティブ・ラーニング」であり、藤原さんの実践されている「よのなか科」の授業は、まさにそれなのだそうです。

例えば、

1500万人が餓死する世界の現実に対して、日本では1日1500万食が捨てられてると言います。これをなんとかマッチングして、世界中から飢餓を撲滅することはできないのか?

なんていうことを、話し合うのだそうです。

「正解」は無い。頭を柔らかくして、そこにいるみんなの脳をつなげ、意見を出し合い共有し、「納得解」を導き出す。

 

 

ある会社の入社試験では、

あなたが「はとバス」を運行する会社に入社したと仮定して、東京を1日で巡る印象的なツアーを企画しなさい。

なんていう問題が出されたそうです。

「はとバス」の企画担当者のロールプレイですね。

東京という都市を編集する情報編集力が問われます。

と、藤原さんは分析していらっしゃいますが、情報処理力に偏って鍛えられてきた私たち世代には、難しい課題ですよね(あれ?私だけかな(苦笑)?)。

 

情報編集力(「納得解」を導き出す力)の、もうすこしわかりやすい例としては、

情報処理力は「ジグソーパズル」をやるときの力に例えることができ、情報編集力は「レゴ」をやるときの力に例えるのがピッタリなんです。

だそうです。

「正解」があるのが「ジグソーパズル」。一方、「レゴブロック」には「正解」がない。ピースの組み合わせ次第で、なんでも作り出すことができます。

「ゼロから1を作り出す力」とか、「無から有を作り出す力」などとも言えるのかな、と思います。

世界観を作り出す力というのは、正解のない問題を解決しようとするときの構想力につながります。問題解決能力の根幹をなすものです。また、適切な目標を設定したり、ビジョンを提示する力でもあります。

 

……レゴかあ。

今から買いに行こうかな(笑)。

 

いずれにしろ、そういう力はAIには無くて、人間にしか無いその能力を磨かなければ、10年後、仕事がないかも?

だから、今、もう、一歩踏み出そうね、中高校生たち!

というメッセージでした。

 

私が「納得解」という言葉を知ったのは、自治体の教育審議会答申の報告を聞く機会があったからなのですが、この本を読んでみたら、その報告で聞いた言葉がたくさん出てきていて、「なんだ、うちの自治体の偉い方々も、この本を読んで勉強したことを言っていたのかも。」なんて思ってしまいました(笑)(「納得解」という言葉自体は、文科省も提言しているようですが)。

 

……はあ(苦笑)。

 

情報処理力として教科の勉強もし、部活や行事で基礎的人間力を鍛え、そしてロールプレイやプレゼンの力も鍛えて情報編集力を培わないと、世の中に出て行かれないのか……。

今の中高生は大変だなあ……。

 

親も、自分の生きてきた道は、これからの子どもには参考にならないかもしれないことを理解して、一緒に勉強していかないといけませんね……。

 

大変(苦笑)!