子どもが、大手進学塾へ通う友達から、春期講習の案内をもらってきました。「お友達用」と書いてあるので、お友達に配ってねと塾から渡されたものなのでしょう。
塾に行くべきか行かないべきか、我が家もずっとずっと悩んでいますので、そのパンフレットを見てみたら……
5教科で月33000円!
これは基本の料金なので、これにオプションの特訓などを受講したら、そのたびに別料金が加算されます。
うーむ……厳しい……
高校受験でお金を使い果たすわけにも行かないし、娘の歯列矯正も控えている今、無理するのは危険……行くとしても、かなり教科を厳選したり、時期を選んだりしないと、漫然と通わせる余裕はありません……。
そんな話をしていたら、私の父がこんな本を買ってきました。
船登惟希さんの、『行きたい大学に行くための勉強法がわかる 高校一冊目の参考書』です。
船登さんは、新潟県佐渡島のご出身で、東大に独学で現役合格された方です。
佐渡島なので、大学進学塾がなかったのだそうです。塾なしで東大に現役合格する人がいるのなら、我が子も塾なしで高校合格は可能なんではないかと、勇気がわいてきます(笑)。
もともと頭のよかった人なのかもしれませんが、この本の中には、
「結局、塾に通ったとしても、自分で机に向かって勉強する時間を取らなければ、成績は上がらない」
ということが書かれてあります。
この本は、塾に通っているのに成績が伸びていない公立高校生・田中くんが、大学入試に不安を覚えてふらりと入った神保町の古書店で、謎の男サクマに出会い、塾に対する考え方を覆されるところから始まります。
塾や学校に通っているから勉強ができるようになるんじゃなくて、勉強ができるから学校に通って意味あんだよ。
塾の授業を聞くだけで成績が伸びてるやつなんて一人としていない。お前の知らないところで参考書使って自分で勉強してんだよ。
参考書中心主義になれ
などなど、突き刺さるサクマの言葉……。
サクマは、田中くんが古書店へ行くたびに、少しずつ、おすすめの参考書を提示してくれるようになります。
この本に出てくる参考書は実在のもので、その教科の学力の段階別に、
「まず最初はこれ、これが仕上がったら次はこれをやるといい」
というように提示されています。
逆に、
「これができていないうちにこの参考書に取りかかると、効果どころか悪影響だ」
というようなことも、教えてくれています。
要するに、学習のやり方、参考書の選び方の指南書です。
参考書の選び方の指南書って、あるようでなかなかないですよね。
私自身も高校の時に使っていた、
『チャート式数学』シリーズ
や、
『マドンナ古文』シリーズ
なども紹介されていました。懐かしい!
この本で薦められている参考書の量はかなり膨大で、主人公・田中くんが高1から始めて1つの参考書を何周もやって仕上げていくという前提を考えると、かなり早くから計画的に進めなければ間に合わないなと感じました。
でも、やりきれば東大へも実際届くのかもしれないな、と思えます。
こんな参考書の指南書、私が中学生くらいのときに読んでおきたかった‼
そして、高校受験用のこういう本は無いのかな~と思ったら、船登さん、書いてくれてました‼
3月10日発売予定です(笑)!私が住んでいるところの書店には、いつ並ぶかわからないので、さっそく予約注文しました。
このへんの中学生は、部活を引退すると、これまで塾に通っていなかった子達も、多くの子が塾に通いだします。周りがみんな塾に通っているという状況になったら、不安になって、本人がやっぱり通うと言い出すかもしれません。自分のレベルを肌で感じるため、また、最新の受験情報を得るため、やっぱり塾に行きたいとなったら、そのときは腹をくくって行かせると思います。
でも、塾に行きさえすれば成績が上がるとか、志望校に合格するということが確約されているものではないということを忘れず、結局は自分で勉強しなければならないんだよ、ということを、親子でよくよく考えたいと思います。
船登さんは、ご自身で参考書も書かれていて、わかりやすいと受験生に人気だそうです。
参考書もたくさん買っていくと出費であることに変わりはないのですが(苦笑)、この本に従って、基礎固めにはこれ、基礎が固まったから次はこれ、というふうに少しずつ買っていったら、なんとか出せるのかな、という気もします(少なくとも塾よりは安い)。
うちの父が、どこでこの本を見つけてきたかわからないのですが、いい本を見つけてきてくれた!と、ちょっと感謝しております(笑)。