「はまじ」こと、浜島直子さんをご存知でしょうか?
スラリとした笑顔が素敵なモデルさんで、現在1児のママンさんです。
雑誌「LEE」の専属モデルさんで、他にはラジオをやられたりもしているようです。、以前、人気番組「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンターもされていたのも観たことがあります。ご自身の著書も出版されているようですね。最近は絵本も!
「世界ふしぎ発見!」を観ていたとき、はまじさんのコメント力がすごいなあと思ったのを覚えています。
何がすごいって、自分の感想や考えを素直に述べているのに、誰も傷つけないし、愉しい気持ちにさせてくれるところ。はまじさん、コミュニケーション能力がすごく高いんだと思います。
この会話のセンス、どうやったら身に付くんでしょうね?教えてもらいたいくらいです。
日本人は苦手とするところですが、欧米の方がたは、よく誰かを自宅に招いて食事会を開きますよね。和気あいあいとみんなでディナーを囲んで会話を楽しむという文化があります。
玉村豊男さんの本に、『食卓は学校である』があります。
この中で、著者のイタリア人の知り合いが、イタリアでは食事に2時間かけるというような話していて、その時の彼の言葉として、次のような1節をあげています。
「子どもの頃は、両親の知り合いを家に招いたときなんか、けっこう緊張したものさ」
これを受けて玉村さんは次のように述べていらっしゃいます。
何を勉強しているのか、スポーツは何かやっているか、将来の希望は……など、聞かれればそれなりに答えなければなりません。それも、丁寧な、大人の言葉を使って。(中略)それは、社交の勉強でもあり、コミュニケーション能力の鍛練にもなる、学校では教えてくれない課外授業です。
映画や本の感想を語るにせよ、旅の話をするにせよ、自分の体験を、その場の誰もが興味をもてるように、ときにジョークも交えて面白く語るのは、そう簡単なことではありません。また、難しい政治や経済の話題でも、立場や意見が異なる相手を傷つけないようにうまく話をもっていく技術があれば、食卓の談論をさらに興味深く盛り上げることができるのです。
人間力、というのでしょうか、いわば総合的な人間の器量が試されるのが食事の場で、
「われわれは小さい頃からそれを食卓でで学んでいるのさ」
というのがイタリア人の主張なのです……
これを読んだとき、パッと頭に浮かんだのが、浜島直子さんなのです。彼女はまさに、これを体現している!彼女をイタリアの食卓に送り込んだら、瞬く間に人気者になるに違いない!と思いました(笑)。
茂木健一郎さんも、恩蔵絢子さんとの共著『化粧する脳』の中で、
「日本の政治家の言葉は化粧されていない(パブリックなコメントやスピーチとは思えないほど粗野である)」
というような意味のことをおっしゃっています。
ほんと、よくぞ言ってくださいました!日本の政治家のおじさまたちには、欧米の食卓文化や、はまじさんのコメント力を学んでほしいと思います。「教養がない」と思わざるを得ない失言の数々……洗練からはほど遠く、同じ日本人として恥ずかしいですよね。
政治家に限らず、身近なおじさまたちも、言葉がすっぴんで不躾で本当に失礼だと思うことが多くあります。
久しぶりに会った仕事絡みの女性に対して、挨拶がわり?の
「ちょっと太ったんじゃないか?」
とか言うおじさま。けっこう居ますが、失礼極まりないです(実際に私が言われた言葉ですが、信じられないほどの失礼さに、開いた口がふさがりませんでした)。こんな暴言を吐くくらいなら、黙っていた方がまだよろしい。
何と話しかけていいのかわからないなら、せめて、洋服や髪型を誉めたり、
「お元気そうですね」
の一言でいいのです。人を不快にしない会話力をもっと身に付けないと、私たち日本人は国際的な場面で恥をかくのではないでしょうか。国際的な場でなくとも、周囲からはじかれていくのは必至でしょう。
浜島直子さんは、それをさらりとできる方。素敵ママンさんです!きっと、彼女のお子さんも、彼女の作り出す食卓につくうちに会話力が磨かれ、彼女のように会話力の優れた大人になることでしょう。
私も、会話というコミュニケーションを、日頃から大事にしていきたいと思います。子どもたちには、「人を不快にさせることなく、その場にいる人たちと会話を楽しめる力」を身に付けてほしいですから。
これからも、浜島直子さん、注目していきたいと思っています。